更新日:2021年11月24日 07:08
恋愛・結婚

40代のおじさんが1ヶ月パパ活をやって気付いた“当たり前”の現実

40代パパ活男が気づいた“当たり前”の現実

「結局自分も恋愛じゃないって分かっていても、お金を払った以上、ちゃんとちやほやされたいですし『凄い』って言ってもらいたかったんです。“パパ活”というオブラートに包まれていたから、未知の体験ができるのかな…って期待感が膨らみましたけど、蓋をあければ普通の子がいるだけでした。自分もわかっていたつもりですが、だんだん気の合う子探しに疲弊していて、もう諦めようかな…という気持ちです」 ハイヒール 佐伯さんは仕事で若い女性と話したり、食事に行ったりする機会は多い立場。そういった対価が発生しない関係性で出会う若い女性のほうが、下心は見せられないにしても、パパ活で出会う子よりも楽しいという現実に気づいてしまったそう。  こうして1ヶ月の間に13人と会い、4人の女性と継続したデートを重ねた佐伯さん。正直月◯円で定期的な関係性を…という交渉はできたものの、興味がわかなかったため、3ヶ月後には全員の連絡先を削除し活動を終了させた。 「自分の肩書を知らない女性と話せたのはいい体験でした。でもお金が発生した上での関係性は、自分が欲しかったドキドキ感とは遠いものでした。『そうは言ってもカネ目当てだもんね』という空気感が透けすぎていて…だんだん悲しくなる自分がいました」  そう話す佐伯さん。でも今度は別のマッチングアプリを使って普通のお友達を募集してみようかな…と、まだまだ再チャレンジの余力は残っているようだ。 「パパ活は恋愛における過程をすべてスキップする関係性です。現代的なショートカットした付き合いを経験できたのはよかったけど、遊びにしても信頼関係を築くというのは、やっぱり難しいですね。」  ちなみに最後に、パパ活をする女子の動機にはどんなものがあるか聞いてみたら、意外にも「奨学金返済」と「整形費用を稼ぎたい」という理由がツートップだったとか。  本当の理由はわからないし、パパ活は倫理的にどうなのかといった批判は未だ残る。とはいえ、年長者を利用して自分を高めようとする女子のハングリーさは、エネルギーの先を変えたら、もっといい方向に能力が発揮されるんだろうなとも思うのであった。 <取材・文/おおしまりえ>
株式会社フミニティ代表取締役。恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、働き方と恋愛を主なテーマに発信を行う。また、企業向けのマーケティング支援も得意とする。anan、女性自身、現代ビジネスオンラインなどで執筆多数。公式HP「コラムニストおおしまりえオフィシャルサイト」。Twitter:@utena0518
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