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沖縄でも都市部の若者は苦手で飲まない!? 焼酎とは違う泡盛の魅力

3年熟成古酒「くら」です。まろやかですが芳醇な香りと味わいが楽しめます

 沖縄県には泡盛の酒造所が48カ所あります。しかし、そのほとんどは個人・家族経営による零細規模で後継者不足にも悩んでいます。もちろん、大規模に事業を展開しているところもあります。2017年に帝国データバンクが発表した焼酎メーカー売上高ランキングによると、トップ50社に泡盛メーカーが4つランクインしています。そのトップが25位の「久米島の久米仙」。続いて、29位には「残波」で有名な「比嘉酒造」、45位「まさひろ酒造」、46位「ヘリオス酒造」です。  泡盛の出荷量は、沖縄ブームがヒートアップした2004年まで右肩上がりで増えてきましたが、そこからは連続して微減が続いています。しかし、沖縄県への観光客は6年連続で過去最高を更新し、2018年は984万2400人が訪れました。今も沖縄ブームは続いているのです。現地では超高級ホテルが次々と建造されています。観光スポットには外国人の姿があふれかえっています。  筆者は沖縄に行ったらオリオンビールか泡盛を飲むのですが、地元の若者に話を聞いたところあまり泡盛は飲まないと言います。本土と同様、サワーやハイボールを飲むというのです。都市部の若者だと、下手をすると泡盛が苦手という人も増えているそう。酒豪のおやじが大量に飲む、癖の強いお酒、というイメージがあるようです。  おじさんのイメージがあったり、安酒のイメージがあるお酒のメーカーが、たゆまぬ努力と広告戦略で売り上げを回復し、若者に受け入れられているケースはいくつもあります。泡盛業界も泡盛の伝統を守りつつ、若者向けのアピールに力を入れ、醸造所のサステナブルな経営を支援し、もっと盛り上がることを期待しています。

伊江島で見かけた「伊江泉」。島限定の泡盛で、20度とアルコール度数が低いのが特徴です

 泡盛デビューするなら、やはりオススメは沖縄料理店。地のものと一緒に飲むとさらに美味しく感じます。もちろん、沖縄に旅行した時もぜひ試してみてください。
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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