― MBのヘビーユース108（心底惚れ込んで愛用しているアイテム） ― 　今年はブログやメルマガ、各種連載など至るところでこの製品のよさを語り尽くしました。’19年のベストバイ入り間違いなし。今、買わないと損するレベルです。値段からは想像できないほど機能的で高級感があり、着まわしやすい完璧な一枚。仮に1万円でも私はこのカーディガンを買います。 　特徴はまず素材感。商品ページでは「UVカット」であることをセールストークにしていますが、ぶっちゃけ紫外線防止機能なんてどうでもいい。それよりもUVカット加工のおかげで生まれたであろうツヤ感が最大のポイント。 　まるでシルクのような美しい風合いに仕上がっています。カーディガンってどうしても、大学生や公務員のイメージが強く、オシャレ感を欠きますが、こちらは光沢のある風合いにより、まるでドレスウェアのような印象があります。 　また、カーディガンにおいて案外、目立つのがボタン。メンズのカーディガンはシンプルなデザインが多く、のっぺりした無地のなかで唯一、ボタンは凹凸と切り替えがあります。だからこそボタンの素材感ひとつで全体の印象が大きく左右されるのです。ユニクロは基本的にプラスチックしか使わず、天然素材の高級ボタンなどは採用されません。 　このカーディガンもプラスチックなのですが、おそらくこのアイテムのためにボタンを開発したのでしょう。大ぶりのサイズでツヤ感のある天然の貝ボタンのような高級仕様のものを使っています。触ればプラだとわかるのですが、見た目は極上品に感じさせる超リアルなフェイク。よくこんなものを作ったな……。 　さらに、通常、カーディガンなどは裾や袖口がキュッと締まったリブになっていますが、こちらはナシ。スマートなシルエットに見えるように整えてあります。 　クールビズで使ってもいいし、カジュアルで使ってもいい、着まわしやすいシンプルデザインもポイントが高い。唯一残念なのはここまで完成度の高いアイテムなのに色展開が少ないこと。私は全色買いましたが、できれば少し派手な色みなども今後、追加してほしい。ユニクロさん、お願いします。カーディガンの究極形だと思います。ぜひ確かめてみてください。 【今週の掘り出し物】 　仲良くさせていただいているホリエモンが手がける和牛マフィアのアパレルグッズ。これが案外、しっかり作っており、質が高い。愛用しています。 商品、衣装／すべて私物　撮影／山田耕司（商品）　岡戸雅樹（人物）ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超！ （Twitterアカウント:@MBKnowerMag）