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究極のコート13万円。なぜそんなに高いのか、納得の理由があった

30/108 アルパカシャギーコート(Text)13万8000円

MBのヘビーユース108

アルパカシャギーコート(Text)13万8000円

「ファッションは農業である」をテーマに原産地までこだわった服作りを手がけるのが、今回紹介するブランド「Text」。ユニクロをはじめとした量販店がシャツ一枚1000円、コート一枚5000円と圧倒的な安価を打ち出すため「ボタンひとつで服ができあがる」と思っている人も多いようですが……。  どんなTシャツでも綿花を摘む人がいて、それを布にする人がいて、加工する人がいて、縫製する人がいて、デザインする人がいて、販売する人がいて……と途方もないほどの人の手を渡ってできあがるのが洋服です。  値段や効率ばかりに気を取られている現代では、原材料や素材に対するリスペクトはすっかり薄れてしまいました。そんな高度な生産性へのアンチテーゼを掲げるのがこのブランドです。  一般的にデザイナーは服を作る際、生地屋さんから布地を買います。こだわりのあるデザイナーの場合は布地を別注して作ったりもします。しかし、Textはそうした中間にある生地屋さんを使うのでなく、原産地である農場までデザイナー自身が行き、ゼロから作り上げます。 MBのヘビーユース108 ある意味、究極です。原産地までこだわって作るブランドですから、すべてにデザイナーの監修と信念が宿っているわけで、そこに嘘がありません。  また、Textは食品の世界では取り入れられることも多いトレーサビリティ(追跡可能性)を採用しており、どこの農場で作られ、どこで加工され、どこで縫製されたかをタグに表記しています。  そんなふうにやや「やりすぎ感」のあるブランドですが、デザインは極めてスタンダード。あまり凝ったことをせずベーシックで伝統的なデザインにとどまり、素材とシルエットに魂を込めています。基本的に化学繊維を使わないため、経年変化まで含めて商品として楽しめます。  1年、3年、5年と時間の経過により、年を重ねた表情を見せるコート、確かな素材感と飽きのこないデザインはまさに「一張羅」とするに相応しい。値段は抜群に高いのですが、展開数も少ない(おそらく生産数量に限界がある)ため、希少性も高い。一生に一度、極上品を手にしたい人はぜひチェックしてみてください。 【今週の掘り出し物】 MBのヘビーユース108Textのデザイナーが手がける「MARKAWARE」のジャケット。糸から染色した面白い風合いが魅力です。最近は黒以外のセットアップを着用するのにハマり中 商品、衣装/すべて私物 撮影/林 紘輝(商品) 岡戸雅樹(人物)
MB
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