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「ユニクロ×セオリーコラボ」全品レビュー。完売間近の短パンはなぜ人気?

 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第284回目をよろしくお願いします。
メンズファッションバイヤーのMB

メンズファッションバイヤーのMB。「『おしゃれに見える』にはちゃんと理由があるんです」が持論(撮影/難波雄史)

 ユニクロとセオリーのコラボが今年も発売されました。なにげに毎年、根強い人気のあるコラボ。デザイン的な真新しさはないものの、その分「ビジネスカジュアル」を意識したものとなっており、幅広い世代に受け入れられているよう。

UNIQLO x Theory MEN

 今回はそんなセオリーコラボ、全4型をレビューしていきます。なお、この内容は動画としてYouTubeにも上がっておりますのでよければ、チェックしてみてください。

▼程よいデザインで差別化! ユニクロポロの最高傑作だねェ

エアリズムジャージースリムフィットポロシャツ 1990円(+税)

エアリズムジャージースリムフィットポロシャツ

 まずはイチオシのこちら。エアリズムを使ったポロシャツ。  商品名に「スリムフィット」とありますが、特にそんな感じはありません。「流行りのビッグシルエットではない」というくらい。特別細いわけではなく、普通のサイズ感ですね。ただし、袖周りのラインはかなりきれい。体の線に合わせて立体的に作られており、また通常のポロシャツよりも袖はやや細め短めにできています  袖が短く細いと腕回りはたくましく見えるもの。半袖ポロシャツは欧米人が着るとあんなにもかっこよく見えるのに、日本人が着ると華奢な白肌でどうにもサマになりにくい。このポロシャツは袖をタイトで短めにすることで、パンと張ったたくましい腕回りに見せてくれるのがありがたい。ビジネスカジュアルでシンプルにポロシャツを着てもサマに見えます。  また、エアリズムは表と裏で生地の組織を変えており、表側は綿糸、裏側はエアリズム糸が出るようになっています。これは実物を見ればわかりますが、1枚の生地なのに(ボンディングしているわけでもありません)表と裏で素材感がまったく違うのです。  表からは天然繊維で高級感が出るようになっているけれど、裏はツルっと接触冷感で着心地をよくしている。このあたりの配慮はさすがですねえ。  襟は切り替えになっているけれど、ステッチをあえて省略してシンプルで品のあるデザインにしているのでカジュアル感は少なめ。鹿の子のスタンダードなポロシャツを着ている同僚と差別化できるほどよいデザインです。  今回のコラボの中では万人に好まれるマストバイだと思います。

▼普通の鹿の子かと思いきや、ZIPはなんと別注! 芸が細かいねェ

エアリズムカノコスリムフィットポロシャツ 1990円(+税)

エアリズムカノコスリムフィットポロシャツ

 こちらは比較的普通のポロシャツ。上の切り替えタイプに比べるとややカジュアルな印象です。  素材は鹿の子、普通のポロシャツと同じですね。襟も上と異なり切り替えではなく同色、さらに台襟がないのでTシャツに近い雰囲気になっています。 「台襟」とは襟を支えるパーツのこと。これがないとポロシャツは襟が寝てしまい、Tシャツライクな印象になるのです。エアリズムジャージースリムフィットポロシャツは台襟があったのでビジネス感が出ていましたが、こちらは寝ている状態なのでカジュアル感が強い。用途で使い分けてもいいかもですね。ビジカジ狙いならエアリズムジャージースリムフィットポロシャツ、カジュアルな普段着狙いならこちらがおすすめです。  このポロシャツも立体的で細い袖周りや、表と裏の生地組織の切り替えなどを行っており高いクオリティ。ただ、切り替えがない分、地味な印象ですが襟前部分だけZIP仕様になっていて、それがわずかなアクセントになっています。  細かい話ですが、ZIPはボディカラーに合わせてわざわざ色を変えてます。グリーンカラーもちゃんとZIPがグリーンカラーになっており、聞いてみるとZIP会社に別注してこのアイテムのために染めているからだそう。  意外とこうしたパーツ部分に高級感は左右されます。1990円でここまでこだわっているのはさすがの一言です。
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即完売したパンツも
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