フィクションに描かれた2010年は『地球―木星を2年半で往復』
気がつけば、21世紀も10年目。でも、子供の頃、想像してたのと何だかちょっと違うような……。というわけで、官公庁や有識者による真面目な未来予測から、SF小説などのフィクションまで、いろんなメディアで発表された”過去の未来予測”を集め、その当たりハズレを検証した!
フィクションに描かれた2010年
地球―木星を2年半で往復
クローン人間やホログラムの”恋人”も
『2001年宇宙の旅』の続編として’84年に公開された『2010年』。現実世界では宇宙飛行士・野口聡一さんが地球の衛星軌道上の宇宙ステーションに半年滞在するってだけで大騒ぎなのに、劇中では地球と木星を2年半で往復。人間と会話ができて自我も芽生えたコンピュータが宇宙船にいたりもして、かなり技術が進んでいる。
’00年公開の『シックス・デイ』で描かれる2010年では、自動運転装置付きの車が実用化され、扱う武器は光線銃。ホログラムのヴァーチャル恋人も販売されていて、会話もできるし男性のチャックも開けられる(なぜホログラムがチャックまで開けられるかは不明)。物語の軸は、主演のシュワルツェネッガーと、人間のクローンを作っている組織との戦い。ペットのクローンはOKだけど人間のクローンは禁止という設定だが、劇中のクローン技術は赤ん坊の状態から育てる必要はなく、敵の組織には記憶移植ができるスペアの肉体がいくつもストックされているから、いくらシュワちゃんが殺しても殺しても、何度も同じ容姿の人間が復活してくるという”わんこクローン”状態に……。
ちなみに’82年公開の『ブレードランナー』の舞台は2019年。少々先の話だが、人類は宇宙へ移民していて、植民地惑星では遺伝子工学で造られた人造人間があくせく働かされている設定。で、その人造人間が地球に侵入して人間に反逆。クローンや人造人間は、うっかり作るとトラブルの素!?
― 爆笑![昔の2010年予想図](珍)絵巻【4】 ―
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