ただし、不倫を望んでも当然夫婦生活とは別のコストがかかる。 「相手が独身者の場合、高級レストランで食事をするなどプレミアム感を演出して自分と不倫することの付加価値を相手の女性に示す必要があります」 　家族とは別に出費を求められるため、不倫をするには一定の所得水準が求められる。 「W不倫ならワリカンでも相手が独身なら全額負担の覚悟も必要です。既婚者に独身者ほどの魅力はなく、男女の関係に持ち込むのが大変だからです。所得と不倫率は比例関係にあるため、収入の少ない人ほど不倫が難しくなります」 　もちろん、経済的な要因以外にも不倫の原因となるものはある。 「周囲の人間が『浮気はかい性』など肯定的な考えなら影響を受ける可能性もあります。また、結婚前の恋愛経験が豊富な人は、異性の機微を知る能力に長けており、交際人数が少ない人よりも不倫の可能性が高いといえます」 　脳科学や生物学的な要因だけでなく、これらの社会学的要因と重なって不倫リスクが高まるのだ。 ＜社会学のまとめ＞ ・働く女性は、専業主婦より不倫リスクが高い ・ネット発の不倫は今後増えていく可能性大 ・男性の所得と不倫率は比例している ＜取材・文／週刊SPA！編集部＞ ― 男も女も、なぜ不倫するのか ―