更新日:2019年07月01日 22:55
恋愛・結婚

人はなぜ不倫するのか? アラフォー女性は浮気が増える要因も

ドーパミンが脳内で作用し、不倫に走らせる

 パートナー以外に恋愛感情を持ち、なぜ不倫に走るのか。まず脳科学の分野から見ると大きな要因は神経伝達物質のドーパミンにある。脳外科医の菅原道仁氏が解説する。 「恋をすると起こるワクワク感などはドーパミンによる作用なのですが、困難を乗り越えたときにも分泌されます。ドーパミンで気持ちが高ぶり不倫に走ってしまい、間違った達成感を得て、さらに気持ちが高まる。不倫の腹いせに自分も不倫するという報復的な行動を起こしてもドーパミンが発生しやすかったりもします」 不倫 さらに女性の不倫行動に影響を与えるといわれているのが、神経伝達物質のセロトニンだ。このセロトニンは不足すると「不安」を引き起こす物質で、特に女性は不倫行動に出やすくなるという。そのメカニズムを菅原氏が語る。 「日本人はセロトニンの量を調整してくれる物質の働きが弱いタイプの遺伝子を持っている人が多く、セロトニン不足から、情緒不安定になりやすい。さらに女性は男性よりセロトニンの分泌が少ない。夫に対して『もう愛してくれていない』『このまま一生セックスレスは嫌』などと悩むのはセロトニン不足が要因。別の男性に優しくされると冷静な判断ができず不倫に走ってしまうこともある」  誰の脳内でも発生するこの2つの物質。そのバランスが崩れることで不倫をしてしまうのだ。  ==== <不倫に作用する2つの神経伝達物質> ●ドーパミン……中枢神経系に存在する神経伝達物質。斬新性や冒険性を規定するもので、危険を顧みない傾向を決めるものでもある。ドーパミンには新しい刺激を求める中毒性があり、不倫をすると、さらに刺激の強い不倫を求めてしまう ●セロトニン……脳内で働く神経伝達物質。感情や気分のコントロール、精神の安定に深く関わっている。原則、男性は女性より50%多くセロトニンを生産することができるため女性のほうが「頼りになる存在」を求め、不倫に走る傾向にある  ====

不倫に走りやすい脳内ホルモン

 さらに、不倫をする傾向にある男女には3つの脳内ホルモン物質が作用していることもわかっている。一つは、男性ホルモンのテストステロンだと森川氏は語る。 「テストステロンは男らしさや闘争本能に関連するホルモンで、その多寡は見た目などからも判断ができます。また精子の造精能力に直結しているため、多い人ほど性欲を満たすために不倫に走りやすい傾向があるのです」  魅力的な女性をナンパすると上昇するともいわれているテストステロン。男性ホルモンだが、男性だけに関係するわけではない。竹内氏が解説する。
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アラフォー女性は浮気が増える?
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