1位に選ばれたのは、中野駅から徒歩10分のところにある汁なし担々麺専門店「タンタンタイガー」。ラーメン業界最高権威「TRYラーメン大賞」で汁なし部門の新人賞に輝いたお店の二号店である。堂々の第1位！ ということで、華月さんと店に訪問し、実食させてもらった！ 　ちなみに、華月さんは系列店を含めると7～8回訪問しており、「駅から少し歩くけど、ここのラーメンを食べるためにわざわざ中野へ来ることもある」のだそう。 　それもそのはず。店主の東山さんはオープン前に1000回以上の試作を行い、更に約220人に試作した汁なし担々麺を試食してもらい、その感想を基に試行錯誤を重ねて完成した味なのである。 「汁なし麺は、麺とタレの“絡みやすさ”と“すすりやすさ”のバランスが大事なんです。絡みやすさを追求しすぎると、麺が固まってすすりづらくなります。一方、すすりやすさを追求すると、麺がタレをハジいてしまう。 　“絡みやすさ”と“すすりやすさ”、ふたつの価値観を合致させるために、研究を重ねてこの味にたどりつきました」（店主・東山さん） 　華月さんが1位に選んだ理由は、「味が美味しいのはもちろん、女の子が入りやすい空気感がうれしいところ。レースクイーンやモデルの友だちに『ラーメン屋さん連れて行って』と言われたら、真っ先にココが思い浮かびます」とのこと。 「ラーメン屋さんは、サラリーマンの男性や男子大学生が通っているイメージで、なかなか女性が入りづらいんですよね。でも、このお店は女性がひとりでも入れるような雰囲気やメニューになっているんです」（華月さん） 　レディース汁なし担々麺は、麺が少なめで野菜が多め。さらに、トッピングにはパクチーやトマト、サワークラウトなど女性が喜ぶメニューを用意しているのだ。 　さっそく、汁なし担々麺（850円）を実食！ そのお味は？ 「ほかの汁なし担々麺との大きな違いは、まず、干しエビが大量に入っているところ。辛さ、しびれだけじゃない独特の食感と味が魅力なんです。あと個人的に気に入っている点は、野菜が多いところ。プラス100円で、4種類の中から、野菜を2種類追加できるので、毎回味変できるし、罪悪感なく食べられるんです。やっぱり美味しい！ 大満足！ ごちそうさまでした！」（同上）
　今回は、女の子でも入りやすい店が上位にランクインした。言い換えると、男性がデートの際に寄りやすいということだ。女の子に喜ばれるフードとして、タピオカの次は汁なし麺がくる……かもしれない。＜取材・文／三崎りの、撮影／山田耕司＞