更新日:2019年07月10日 20:18
デジタル

スマホの「ウイルスが検出されました」は詐欺。危ないニセ警告画面10

狙いは当然デジタルリテラシーが低い人

「あなたのスマホが侵害されていますとか」「ハッカーがあなたを追跡しています」と表示されるパターンもある。ここでも正確な用語として「クラッカー」を使わず、デジタルリテラシーの低い人が勘違いしている「ハッカー」という単語を使っているのが憎らしい。  詐欺ページによっては、ボタンを押すまでのタイムリミットをカウントダウンすることもある。時間が過ぎてもどうということはないのだが、2分経過するとハッカーがあなたの身元を明らかにし、閲覧履歴と保存している写真を連絡先すべてにばらまくと脅してくる。くれぐれもパニックを起こさないようにしていただきたい。

ハッカー追跡タイプ1

ハッカー追跡タイプ2

ハッカー追跡タイプ3

 動画を再生したいなら、VPNアプリをダウンロードするように促すネット詐欺も発生している。「セーフモードで見続けるにはアプリをダウンロードしてください」とか「この動画はあなたの国の制限により利用できません。視聴を続けるにはVPNを更新してください」といった、もっともらしい文言で誘導してくる。  どちらも動画とは関係ないサイトを閲覧中に遭遇したページとのことだが、確かに怪しいサイトで動画を漁っている時に表示されたら、引っかかってしまう人も出てきそうだ。

動画視聴禁止タイプ1

動画視聴禁止タイプ2

 今回はアプリの紹介は避けておく。なかには、まともに動きそうなVPNアプリに接続することもあり、転送先すべてが詐欺というわけではないためだ。とはいえ今回紹介した事例は、すべてネット詐欺であることは間違いない。この時点で看破し、無視すれば被害を回避できる。効果がなく儲からなければ、この手の詐欺を仕掛ける人も減る。デジタルリテラシーを高め、自分の身は自分で守って欲しい。
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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