更新日:2023年03月28日 09:17
デジタル

鍵、スマホ、パスポート…忘れ物探しに便利な「スマートトラッカー」活用術

~柳谷智宣の「デジタル四方山話」第52回~

 海外出張時に怖いのが、荷物の紛失。忘れ物でもロストバゲージでも、トランクやバッグをなくしてしまったら仕事にならない。パスポートをなくしたら大惨事だ。そこで活用されているのが「スマートトラッカー」。Bluetoothでスマホと連携する忘れ物防止タグだ。  筆者が海外旅行に活用しているのは、米国シェアNo.1の落とし物トラッカー「Tile」。10g前後のタグを荷物に入れておけば、アプリ上で荷物の位置をチェックできるのが特徴だ。

落とし物トラッカー「Tile」。今回利用したのは、ベーシックなTile Mateと高機能なTile Proの2枚

 タグとスマホはBluetoothで接続し、タグ単体で通信することはできない。しかし、他のTileユーザーのスマホを経由して場所を検知する機能がある。つまり、自分のスマホからは圏外でも、他のユーザーの圏内に入れば荷物がどこにあるのかわかるのだ。もちろん、第三者のユーザーに何かが通知されることはない。

落とし物トラッカー「Tile」の具体的な使い方は?

 預け入れるトランクに入れておけば、トラッキングできるので安心。飛行機から降りて受け取る時にも、離れたところで座ってゆっくりしていればいい。タイミングが悪いと、荷物が出てくるまでに10分も20分も待たされることがあるが、それまでレーンにかじりついて目を皿のようにしているのは疲れてしまう。Tileの捜し物機能を有効にして、離れたところで椅子に座ってスマホをいじっていればいい。

事務所でセットアップして、荷物に入れる

飛行機に乗る際に預けたトランクがどこにあるのかが地図上で確認できる

 もし空港の作業員が持っているスマホにTileアプリが入っていれば、近づいてくる様子がわかるし、そうでなくても自分のスマホの圏内に入れば通知が出る。それからレーンに向かえばスマートに荷物をゲットできるという訳だ。  筆者はまだ経験がないが、ロストバゲージした場合でも、到着地にTileユーザーがいればすぐに場所がわかる。係員に伝えれば、通常は空港に任せておくと何日もかかるトラッキングが、短くなるかもしれない。
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どこに誤送されても発見できる
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お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる

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