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“芸能人なりすましメール会社”の内紛。裁判で部下が上司にマジギレ

怒りでヒートアップ

裁判傍聴 当時の漆黒時期を熱っぽく語る松山さん。確かに同情の余地はあるものの……。 「だからね、私は彼にしーーーーっかりと反省し、罪を償ってもらいたいんです!(グッと拳を握る)」  質問に答え終わり、そう力説する松山さん。完全に怒っている。冒頭の「怒りはない」発言をものの数10分で覆した彼。  弁護士から「何か言いたいことはありますか?」と問われると、「私はね、この仕事は良くないと思っていました。彼の管理は強引でずさんで、面倒を全部こちらに押し付けてばかりでした。私は辞めたかったんです」  息を上げながら声を発する松山さん。  いやいや、言いたいことって完全に恨み節じゃん。傍聴人全員が苦笑する中、弁護士がポツリと。 「落ち着いてください。言いたい事はわかりました。あなたは今も被告人を恨んでいますか?」  そう問うと、キリッとした目線(は傍聴席からは見えませんが)で「恨んではいません!ただ、許せません!」  そう大きな声で答え、席へと戻っていったのでした。  いやいやいや。許せないと恨むはニアイコールなのでは?  そんな声がどこからともなく聞こえてきそうなこの裁判。組織犯罪なのでまだまだ証人尋問は続いていくのですが、すでに罪状が決まった人はどんなに失言しても、自分の刑期は変わりませんから、やっぱり強い。そんな人間の本心を垣間見た気がしました。  ちなみに被告人は松山さんの発言中、ただただ無表情で壁の一点を見つめていました。犯罪者同士とはいえ、元上司と部下。ヒートアップ具合をみるに、肝の座り方もやっぱり違うと思ったのは、筆者だけではないはずです。 <文/おおしまりえ>
株式会社フミニティ代表取締役。恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、働き方と恋愛を主なテーマに発信を行う。また、企業向けのマーケティング支援も得意とする。anan、女性自身、現代ビジネスオンラインなどで執筆多数。公式HP「コラムニストおおしまりえオフィシャルサイト」。Twitter:@utena0518
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