更新日:2023年03月28日 10:33
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“元ヤンキー”幼すぎるオレオレ詐欺の実行犯に、弁護士がキレた瞬間

弁護士がキレて場の空気が悪くなり…

 こちらの弁護士、おそらく60代のベテラン風の男性です。 裁判官 一応言っておくと、この被告人を弁護し、少しでも刑期を軽くするのが彼の役目です。しかしベテラン弁護士は、もう苛立ちが収まらない様子。 「あのね、あなたきちんと自分のしたことを正直に話さないと、いつまでたっても裁判終わらないよ」 「やったんでしょ? やったんならきちんと言いなさいよ!友達はきちんと認めてるよ」 「そんな姿勢じゃ、こっちも弁護できるもんもできないんだよ!!」  と、声をやや荒げながらも、冷静に説教です。  被告人もまさかの状況にポカン。むしろ裁判長も検察も、傍聴席もポカン。  基本的に、弁護士は被告人が不利になるような事は言わない場合がほとんどなので、公開説教というのは筆者も初めて。 「……わかりました」と本当に小さな声で答える被告人。そして場の空気が悪くなったので一旦休廷をし、被告人はおずおずと控え室へと引っ込んでいったのでした。  きっとこの弁護士はいい人。そんな印象が残り、思わず何かのために名前をメモし、筆者も法廷をあとにしました(そもそもお世話になるような事をしないのがベストですが)。  法廷闘争は自分に有利な答えを導くための舞台。だからこそ被告人は黙ったのかもしれませんが、誠実さが必要な場所であることは間違いありません。オレオレ詐欺で成果を上げるのではなく、次は幸せな人生のための成果を上げることを祈るばかりです。 <文/おおしまりえ>
株式会社フミニティ代表取締役。恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、働き方と恋愛を主なテーマに発信を行う。また、企業向けのマーケティング支援も得意とする。anan、女性自身、現代ビジネスオンラインなどで執筆多数。公式HP「コラムニストおおしまりえオフィシャルサイト」。Twitter:@utena0518
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