更新日:2023年03月28日 10:43
スポーツ

「18人不倫」のDeNA綾部はどうなる? 謹慎から復活したプロ野球選手たち

相内誠(埼玉西武ライオンズ)


 高校時代に甲子園出場こそならなかったものの、“房総のダルビッシュ”との異名を持つほどの速球が武器。その将来性を見込んで’12年のドラフト2位で埼玉西武が指名したのだが、なんと仮契約後に無免許運転とスピード違反で警察に摘発されてしまったのだ。これにより高校からは無期限謹慎処分が、球団からは入団手続きの一時凍結が発表されてしまう。  その後、学校側の謹慎が解除されたことや本人の反省具合も考慮され、翌’13年3月に球団側は入団凍結の解除を発表し、相内は晴れてチームの一員となることが出来たのだった(ただし、年俸は当初予定されていた700万円から630万円に減額)。そしてこれで終われば良かったのだが、相内はさらに問題を起こしてしまう。  入団2年目の’14年1月に未成年ながら飲酒喫煙していたことが発覚するのだ。2年続けての“やらかし”。球団は相内に対し“6カ月間の対外試合出場停止”と“夜間外出禁止”“ユニフォーム着用禁止”などの処分を課した。その処分が解けたのが7月下旬のこと。9月には1軍登録され、プロ初登板初先発も果たしている。その後、現在まで1軍では計21試合に登板しているものの、まだ念願の勝ち星を挙げるには至っていない。それでも昨季はリリーフを中心に1軍では10試合に登板して防御率3.45を記録。一定の結果を残しているだけに今後の活躍に期待したい。

山口俊(読売ジャイアンツ)

 ’16年のオフにFAで巨人に移籍するも、翌’17年のシーズン途中、自身の誕生日に当たる7月11日に泥酔状態のままトラブルを起こし、飲食店の出入り口の扉の損傷や男性警備員への暴行などの疑惑が浮上。球団はただちに山口を謹慎処分にするも、後日、結果的に傷害と器物損壊の疑いで書類送検される。ただ、被害者との示談が成立したこともあり、不起訴処分に終わった。  それでも球団側は事態を重く見て、山口に対し、8月18日からシーズンが終了する11月30日までの出場停止と罰金・減俸などの処分を科すことを発表。その処分を受けての謝罪会見で山口は「1カ月間、自宅謹慎の中で自問自答する時間もいただき、改めて本当に重大なことをしてしまい反省している」などと陳謝。  そしてその汚名を返上すべく臨んだ’18年のシーズンでは史上79人めのノーヒットノーランを達成するなど9勝、そして今シーズンは7月16日の東京ヤクルト戦で10勝めを挙げるなどセ・リーグの最多勝争いでトップを走り、チームの独走首位に貢献している。 ――以上の4人は奇しくも綾部と同じ投手ばかりとなってしまった。そしてこの4人はみなチームメイトやファンに迷惑をかけたことを心から詫び、処分をいさぎよく受け入れ、そして復活した。そんな彼らと同じような軌跡を辿って、綾部投手には復帰してもらいたいものである。<上杉純也>
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