フリマアプリで売られるナゾの商品「妊娠菌」、出品者に科学的根拠を聞いてみた
かつてフリマアプリで多数出品されていた「妊娠菌」のお守り。ニュースでも大きな話題になったことを覚えているだろうか。あれから数年、どうなっているのかと思いきや、今でも手書きのメッセージカードなどが添えられたミサンガを中心に、数百円からある。
それだけではなく、占いや恋愛アドバイス、幸運を呼ぶ石、お清めの水や塩まで……。有名な神社仏閣のものならばわからなくもないが(!?)、販売しているのは素人である場合が多い。フリマアプリを使ってこれらを出品している東海地方在住のサラリーマン男性に電話取材したときのことだ……。
「幸福を呼ぶお清め水」や「妊娠菌つき安産お守り」。字面だけ見れば、宗教的な儀式によって清められた聖水、そして「妊娠菌」なる妊娠しやすい善玉菌がついたお守りがあるのか……そう考えるかもしれない。しかし、これらを販売する香川タスクさん(仮名・40代)がこう嘯く。
「私が宗教家? やめてくださいよ(笑)。私は普通のサラリーマンです。妊娠菌だって、まあ……おまじないですよ。妻は妊娠しやすい体質で、子どもは四人も産みました。妻のおまじないがかかったお守りですね、はい」(香川さん)
香川さんが販売していた「お清め水」の説明欄には「厳選した天然水にパワーを注入した」とか「恋愛成就、目標達成に効果が」などと書かれている。妊娠菌のお守りについても同様だ。「四人目を妊娠中の私が、たっぷりの妊娠菌をつけました」とある。
怪しい、怪しすぎる。科学的根拠はゼロ、にも関わらず前者は「アフターフォローの相談」付きで3000円、後者も1000円を超える強気な価格設定だ。週刊誌記者がこう話す。
「妊娠菌については、そうした商品がネット上で多く販売されているとメディアが否定的に取り上げたこともありました。だいたい妊娠菌なんて存在するわけがありません。子どもができないと藁にもすがる思いの方々に取り入った、極めて不誠実な商売です。お清め水や塩に関しても同様です。素人が金儲けのために適当なことを言ってガラクタを売りつけているだけ。
もちろん買ったほうが満足するならそれでいいのかもしれませんが、占い師にしろアドバイザーにしろ、それなりの知識と経験を持った人が行うからこそ意味があるのです。素人の適当なアドバイスに乗るのは危険です」(週刊誌記者)
お清め水やお守りだけではない。今フリマアプリ上では、自称占い師やコンサルたちが跋扈し、“情報弱者”相手の商売に精を出していると説明する。
今もなくならない「妊娠菌」お守り
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新聞、週刊誌、実話誌、テレビなどで経験を積んだ記者。社会問題やニュースの裏側などをネットメディアに寄稿する。
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