ランドセルまで中古品…「フリマアプリにハマる妻」に悩まされる夫
「最初はこれも売れた!って感じで、私も喜んでいたんですよ。数千円の臨時収入が出れば、家族三人で外食にも行け、ささやかな幸せを感じていました。しかし……」
栃木県在住の西田正人さん(仮名・30代)は、兼業農家の一人っ子として生まれたサラリーマン。都内の大学を卒業後に学生結婚した妻と帰郷し、小学生の娘と穏やかに生活を送っていた。それが2年前頃から、ある理由で生活の根底が揺らぎ始めた。それは妻が「フリマアプリ」にハマったことであった――。
「着なくなった子供服をフリマアプリで販売したことがきっかけでした。親族、隣近所にもお下がりを譲れる知人がいなかったのです。多い時で、月に二万円くらいの収入になったし、都内出身の妻は実家の農業の手伝いばかりで鬱憤が溜まっていた。趣味と小遣い稼ぎ、退屈しのぎにはちょうどいいのかなと」(西田さん、以下同)
西田さんが不穏な前兆を感じ始めたのは、妻がフリマアプリを利用し始めてから半年ほど経った頃。娘が小学校に上がるというタイミングで、ランドセルを「フリマアプリ」を通じて購入したいと相談されたことだった。
「妻がフリマアプリで中古のランドセルを買う、と言い出したのです。6年間も使うんだし、ランドセル代くらい用意はできました。しかし、妻は聞かなかった」
ちょっとした口論になったというが、結局妻の言い分に折れる形で購入を認めた西田さん。今思えばあの判断が甘かったのではないかと、今になって嘆く。
妻はその後も、娘の靴や服まで、中古の品をフリマアプリで購入するようになった。一人っ子なのに、お下がり……いや、中古品ばかりを着せられる娘を不憫に思ったが、事態はさらに深刻化する。
「フリマアプリにハマる妻」に悩まされる夫
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新聞、週刊誌、実話誌、テレビなどで経験を積んだ記者。社会問題やニュースの裏側などをネットメディアに寄稿する。
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