野球のU18ワールドカップ、優勝を狙う日本代表選手を総ざらい!
U18W杯がついに開幕した。今回の高校日本代表は佐々木朗希(大船渡)と奥川恭伸(星稜)の両右腕に注目が集まっているが、この2選手以外にも、今大会での活躍次第ではこの秋のドラフトで上位指名される可能性の高い“金の卵”たちが目白押しだ。
今年の夏の甲子園3回戦であの星稜の奥川と延長14回タイブレークの熱戦を展開した智弁和歌山の右腕エースといえば、お分かりだろう。この試合、6回から登板し、8回1/3を投げて被安打5、5奪三振。壮絶な投手戦のすえ、最後はサヨナラ3ランに散ったが、その一番の魅力は直球の威力だ。今春の選抜後にフォームを修正したことで球速が大幅にアップ。
夏の甲子園では最速150キロをマークするまでになった。しかも速いだけでなくマリアノ・リベラ(元ニューヨーク・ヤンキース)を彷佛とさせるような横すべりする速球なので、打者にとっては実にやっかい。そこに110~120キロ台の縦横スライダー、フォーク、チェンジアップなどのキレも抜群。今回の投手陣の中では間違いなく成長度No.1である。大崩れしない安定感にも定評がある。
星稜の奥川、大船渡の佐々木、横浜(神奈川)の及川雅貴と並ぶ今年の“高校生投手四天王”の1人。今年の甲子園こそ春夏ともに甲子園出場を逃したが、“瀬戸内のパワーアーム”ともいうべきほれぼれする投げっぷりで最速は154キロを誇る剛球右腕である。実は昨年夏に甲子園出場を果たしており、その初戦となる創成館(長崎)戦では6者連続を含む16奪三振、無四球の完封デビューを飾ったほど。
ただ、その後の2回戦でコントロールを乱して敗退したように制球力にやや難あり。それでも常時140キロ台前半から145キロ超の直球と、120~130台の鋭い縦横スライダーとのコンビネーションで打者を圧倒していく。ピンチの場面で三振が取れる貴重な投手だ。今年阪神にFA移籍した西勇輝投手とは親戚関係にある点でも話題だ。
今年は春夏とも甲子園出場を逃したが、高1と高2の夏の甲子園に連続出場を果たしている。計3試合に登板して結果は残せなかったものの、2年秋~3年春にかけて急成長。2年夏の甲子園では143キロだった最速が149キロにまで伸び、今夏の県予選では決勝戦の沖縄尚学戦で最後に力尽きたものの、全6試合で46回を投げ、被安打28、奪三振61をマーク。“琉球の鉄腕ドクターK”とも呼ぶべき大活躍を見せた。
常時130キロ台後半から140キロ台中盤を計測するキレのある直球に110~120キロ台のスライダー、チェンジアップなどの変化球を内外角に投げ込む。この緩急のコンビネーションが抜群で、さらに制球力とマウンド度胸も“買い”。実は今回のチームには投手9人が選ばれているが、左腕は2人だけ。しかも貴重な本格派左腕だけに、その活躍に期待。
そこで今回は、U18日本代表に選ばれた選手の中から注目の投手3人と野手3人(すべて高校3年生)をご紹介。
奥川と死闘を繰り広げた強豪校右腕エース 池田陽佑(智弁和歌山)
最速154キロを誇る“高校生投手四天王”右腕 西純矢(創志学園=岡山)
プロの注目“琉球の鉄腕ドクターK” 宮城大弥(興南=沖縄)
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