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災害派遣で被災地入りした自衛隊員の一番の「苦悩」とは?

災害派遣時の高速道路とSAについて

 自衛隊の大型車両には他の輸送用トラックなどと同様にタコメーターに速度制限装置がついています。80km/hオーバーするとその運転手は処分の対象になります。災害派遣時にはたくさんの自衛隊車両が一度に同じ方向に走行しますから、80km/hの速度でのろのろ走る長い車列には追い越しもかけにくく「イラッ」とするかもしれません。けれど、災害時の高速道路における自衛隊車列の法定速度運転にはそういう事情があることを理解してあげてください。この法定速度は今のところ「有事でも」守ることになっています。シンジラレナイ話ですが、法令遵守の自衛隊に法定速度を超えていいという法律はないのです。  SAでの休憩時、自衛隊車両は固まって駐車します。「集団で止めるな!」という抗議もありますが、これも自衛隊車両の警備のためです。こちらもご理解をお願いします。自衛隊はどんなときも法律や規則にガチガチに縛られているのです。  しかし、自衛隊に優しい人ももちろんいます。最近はSAで差し入れをいただいたという話も聞きます。災害派遣の撤収時に、現地の多くの人が涙を流してお見送りをする感動の動画も公開されています。厳しい人も温かい人もいます。もし厳しい(寛容でない)理由が自衛隊の事情をよく知らないということなら、この機会にぜひ知っていただきたいのです。被災地で復興、救助に働く人々の陰の頑張りに報いてあげられる優しい人、温かい社会でありたいと思います。 <取材・文/国防ジャーナリスト 小笠原理恵>
国防ジャーナリスト。関西外語大卒業後、広告代理店勤務を経て、フリーライターとして活動を開始。2009年、ブログ「キラキラ星のブログ(【月夜のぴよこ】)」を開設し注目を集める。2014年からは自衛隊の待遇問題を考える「自衛官守る会」を主宰。自衛隊が抱えるさまざまな問題を国会に上げる地道な活動を行っている。月刊正論や月刊WiLL等のオピニオン誌にも寄稿。日刊SPA!の本連載で問題提起した基地内のトイレットペーパーの「自費負担問題」は国会でも取り上げられた。9月1日に『自衛隊員は基地のトイレットペーパーを「自腹」で買う』(扶桑社新書)を上梓
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自衛隊員は基地のトイレットペーパーを「自腹」で買う

日本の安全保障を担う自衛隊員が、理不尽な環境で日々の激務に耐え忍んでいる……

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