フォロワーを増やす戦略論。「この競技は雪玉転がしである」プロ奢ラレヤー・中島太一
コンテンツプロデューサー・高瀬敦也が様々な人を招き、コンテンツについて飲み屋でざっくばらんに語り合う不定期連載企画。2回目のゲストは、Twitterを通じて膨大な数の人に会い、日々「奢られる」活動をしているプロ奢ラレヤー・中島太一氏。何も実績がないところから、Twitterひとつで注目を集め、現在フォロワー数8万人を超える中島さん。3回目は、SNSで世界を広げるための「戦略」について。
コンテンツプロデューサー・高瀬敦也のコンテンツと〇〇 ゲスト/プロ奢ラレヤー・中島太一氏 第3回
【過去記事】⇒「Twitterでフォロワーを集められる人は2種類しかいない」プロ奢ラレヤー・中島太一
高瀬:たぶん、一般の人が中島さんと会って喋ったら「やっぱ、この人すごいわ。頭の回転速いし、色んなものを知ってるしすごいわ。だからそもそも人とも会えるし、しゃべれるんだろうな」って、感じると思うんですよ。言われたこともあると思うんですけど。
中島:ありますね。
高瀬:それは一方で事実。一方で話を聞いていて思ったのは、今の環境に身を置いて、色んな人と会ってお話しして、結果として今の中島さんが醸成されていると思うんですよ。1年前や3年前のご自身とは違うと思うんですよ。
中島:ええ。そうですね。
高瀬:話し方も、肌色も、喋るスピードすらも。でも、周りの人はその変わってきたプロセスを取っ払って見るから。
中島:そうですね。僕は雪玉だと思っていて。転がると大きくなるんだけど、その大きさになるまでが大変。かつ、坂を見つけるのが大変。日本社会でそれが手に入るのって、遅いんですよ。会社に入ると、年齢で言ったら30とか40。その時には、みんな家のローンとかあって、抜けられない。転がれる頃には、転がってる場合じゃない。
何も身にまとってない若い人が自走できる段階に入れれば、それが選択肢としてある。でも、ほとんどの人は選べない。日常生活で僕が今会っているようなレベルの狂気的な人間って、多くても1年で5人ぐらいしか会えないんですよ。TwitterやSNSはスピード感があるから、その時空間をバグらせる。
僕は今、1000人とか会ってるので、それはもう何百倍のスピードで大きくなる。そうしたら転がっていけるよね、って。そこに行くまでがすごく大変だなと。
高瀬:そういう意味でいうと、転がってる実感が大事になるじゃないですか。普通の会社員は、小さな雪玉を作って転がり始めているのに「転がってない」って思いがち。たぶんTwitterだとフィードバックが多いから、転がってる実感を得やすいと思うんですよね。
中島:そうですね。自分事として捉え始めた瞬間、やっと正体がわかることって多いですよね。今まで何も考えず生きてきました、っていう人は、親に言われたことをやってきたり、サポートがついてる。補助輪がついていたから、仕組みを考えずにやれた。いざ自分でやってみるときに「これ、どうやって転がすんだっけ?」と。自分で何かをやっている人って、自分の体で「今、変わった!」と、わかるわけですよね。「今、雪玉が軌道に乗った!」と。
高瀬:確かに自分事として思えるかどうかのセンスは、守られてると失いがちなんですよね。組織でもそうですね。
中島:僕も声をかけられてマーケティング界隈の人と会ったりするんですよ。あの人たちってデータを見てるけど、それは企業のデータであって、自分自身のデータとは違う。比較すると、自分のものの方がちゃんと手触り感を持てる。ツイートだったら、「こういう反応だから、こうしよう」ということを無限にできる。ツイートする度に商品を出してマーケティング戦略を考えてるようなものなので。短期間だろうとマーケティングスキルみたいなものは身につくよな、と思うんですよね。
高瀬:とにかく、モチベーションは担保されますよね。転がってる感じがわかるから。
中島:そうですね。だから自分の手でやるっていうのは労力が高いように見えて、実はすごいリターンがある。
高瀬:いや、それすげえわかるなー。基本、僕、めんどくさがりなんで、なるべく自分でやりたくないんですよ。それのいいところもあるんだけど、めんどくさいなって思いながらも自分でやったとき、結果それが半年後とかに役に立つ実感ってありますよね。

プロ奢ラレヤー・中島太一氏(左)と株式会社ジェネレートワン代表取締役CEOの高瀬敦也氏
自分で何かをやっていくことは、雪玉を転がすようなもの
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