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マーケ業界人がよく話す「ファーストペンギン」話の嘘。誰だって本当は危険を冒したくない

コンテンツプロデューサー・高瀬敦也が様々な人を招き、コンテンツについて飲み屋でざっくばらんに語り合う不定期連載企画。2回目のゲストは、Twitterを通じて膨大な数の人に会い、日々「奢られる」活動をしているプロ奢ラレヤー・中島太一氏。何も実績がないところから、Twitterひとつで注目を集め、現在フォロワー数8万人を超える中島さん。最終回の今回は、マーケティング業界の常套手段って本当なの? この先受けるコンテンツは何か? に斬り込みます! コンテンツプロデューサー・高瀬敦也のコンテンツと〇〇 ゲスト/プロ奢ラレヤー・中島太一氏 第4回 【過去記事】⇒フォロワーを増やす戦略論。「この競技は雪玉転がしである」プロ奢ラレヤー・中島太一

プロ奢ラレヤー・中島太一氏(左)と株式会社ジェネレートワン代表取締役CEOの高瀬敦也氏

ファーストペンギンの嘘。誰も、本当は死にたくない。それが正しい進化

高瀬:別に大した話じゃないんだけど、親父から言われて響いてるのが、「幸福は死ぬ瞬間で決まるんだよ」っていう話。例えば、満たされて、モテまくって、お金も一杯あって、みんなから羨ましがられながら生きてきても、死ぬ直前に「全部嘘だよー」って言われたら地獄だし、その逆もしかりだし、と。 中島:その辺はもう死生観ですよね。僕は、明日のことを考えないんですよ。「波」があればいいかなって感じです。めちゃくちゃ美味しいものを食べて、それが美味しいかと言われたらそうだけど、高級寿司がうまいのは、100円寿司があるからで。10日間連続で高級寿司を食べたら、それは日本人がライスを食ってるのと同じ。だったら、3日間絶食して、パンを食ったほうがうまい。それってどんな人生を送ってる人でも同じじゃないですか。 高瀬:あえて広げますけど、一般論として、「その瞬間を生きろ」的な話があるじゃないですか。先々のこと考えてばかりいて、「あなたはいつ今を生きるんですか?」的な話。多くの人はなかなか今の瞬間を生きられずにいると。 中島:たぶん、その人たちは正しいんですよ。それが、正しい進化。僕は狩猟採集民で、農民じゃない。農民は来週のことを気にしなかったら死ぬ(笑)。だけど、狩猟をしてる人って、今日マンモスを狩ったりしてればいい。みんなは1年後にどれだけの獲れ高があるか、を考えて生きていくのが正しいという価値観で生きている。僕はなぜかそれができなかったから、狩猟採集民のまんま(笑)。同じところに住みたくないし、同じ人に会いたくない。

中島さんみたいな人って、20年前に生まれてたらやばかったですよね(高瀬氏)、死んでますね(中島氏)

高瀬:中島さんみたいな人って、20年前に生まれてたらやばかったですよね(笑)。 中島:死んでますね(笑)。たまたま、いい環境をつくることができて、そこで色んな情報や知識が入ってきたし、データもロジックも揃ってるから、それなりの出力はあるけど、元は「お前これで生きる自信ある?」っていうような、すごいポンコツのモデルで生まれてるから(笑)。マンモスを狩ってる人とディティールが同じ。  それが、たまたま前の人が、大富豪で革命を起こして評価される時代に変わった、みたいな感じです。実態はこうなんだけど、周りからみると美化されがちなので、「今、キテますね」とか言われますけど。メディアがどう扱おうと全然気にしない人間なので、かまわないですけど。 高瀬:「今、キテますね」ですか(笑)。 中島:「ファーストペンギン」って話、あるじゃないですか。あれはでっち上げで、ただ押されてるだけなんですよ。たまたま落ちたら敵がいなくて、魚を食えてるだけ。基本的に生物って、飛び込むのが嫌なんですよ。後ろの人からしたら、飛び込んだ人の動機は見えない。実は、それ以外できなかった、というのが大半なんじゃないかと思います。たまたまそういう人の中の1000分の1が浮上して、「あいつは強い意思と勇気を持って飛び込んでいったから、ああなれたんだ」という風に外の人は思っていますが、実際はそんなことない。絶対、飛び込みたくない(笑)。2番手にいたら魚は食えるわけで。  1番手で行ってたらふく食うほど、危険を晒したい奴はそんないねえだろって。そのために死ぬ覚悟がある奴って中々いない。ファーストペンギンって、毎回飛び込んでたら絶対いつか死ぬわけで(笑)。今は、社会がひっくり返ったから、こういう人間が生きやすくなってるわけですけど。
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近い将来、例え話は機能しなくなる
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