仕事

成功するために我慢は必要か? サラリーマンに個性は必要か?

コンテンツプロデューサー・高瀬敦也が様々な人を招き、コンテンツについて飲み屋でざっくばらんに語り合う不定期連載企画。記念すべき初回のゲストは、起業家にして投資家というビジネス界の二刀流、ソラシードスタートアップスタジオ代表パートナーの柴田泰成氏。コンテンツづくりと起業・スタートアップの共通点とは……。前回とは打って変わり、今回はサラリーマン人生につきものの我慢の話から。 コンテンツプロデューサー・高瀬敦也のコンテンツと〇〇 ゲスト/起業家兼投資家・柴田泰成 第2回

ソラシードスタートアップスタジオ代表パートナーの柴田泰成氏(左)と株式会社ジェネレートワン代表取締役CEOの高瀬敦也氏

我慢した人だけじゃなく我慢しない人に神様が微笑むこともある

高瀬:すごくベタな話だけど投資家って一般の人から誤解されやすいじゃない? お金に対する考え方とか。 柴田:ありますね。 高瀬:いわゆるカネの亡者のように思ってる人もまだまだ多い。でも実際はむしろ真逆だよね。最近、柴田君の界隈にもいる、若くて優秀な起業家や投資家の方たちと、お付き合いさせてもらっていることが多いんだけど、皆、純粋に社会のために熱い想いを持って仕事してる。そうじゃないと人もいると思うけど、僕が知り合った人に限っては皆ピュア。それをわかってる人は少ないですよね。 柴田:なかなか伝わらないですよね。 高瀬:普通に考えたら、投資やお金回りで成功している人って、自分の生活のためだけだったら、事業や投資を続ける必要がない。それを続けてるってことは、言うならばボランティアですよね。 柴田:もちろん、お金とか生活もあると思うんですよ。でも、それをクリアしたうえにこそ「本当に求めているものが見える」説を僕は持っています。 高瀬:なるほどー。解脱して真理の探究をしていくような。 柴田:はい。邪念を振り払って、「はっ……!」ってなった時に何もなかったら、すごくつまんない人生だと思うんです。それがあれば、頑張る理由がある。だから、生活やお金にまつわる悩みとか、はやく振りほどいたほうがいいと思うんですよね。 高瀬:たしかに。振りほどくってことで言えば、こないだテレビでやってた話なんですけど。辰巳奈都子さんっていう30歳ぐらいの元グラドルさんが、とにかく美味しい食事をすることを考えていて、最高で月に200万円ぐらい使ってるんだって。しかも、そのお金は「応援してくれる人」が出してくれる(笑)。周りは当然、「あなたはまだ30歳だしキレイだからいいけど、このまま歳取ったらわかんないよ。どう思ってるの?」って言うんだけど、そうしたら彼女は「先のことは考えてない。楽しくてずっとそれをやってきた」と答えるんですよね。確かに、彼女はもう十数年もそういう生活をしているわけです。でも、今それがきっかけで仕事が増え始めてる気配もある。おもしろいし……今っぽいなと。 柴田:わかりますよ。人と違う人生を送る人に対する妬み・僻み、みたいなものって強いですよね。それがきっかけで、炎上したりすることもあります。「こうしなきゃいけない」 「僕、私はこうしているのに!」と。つまり、我慢しているんだと。勝手に我慢してるのに「お前だけ抜け駆けはずるぞ」、みたいなことが炎上の発端になったりする。でも、我慢しなくていい、という価値観が広がると、「じゃあ、俺も私も……」っていう可能性は増えそうですよね。 高瀬:彼女の生き方は、まさにそのパターン。めちゃめちゃ我慢してないんだもん。 柴田:好きを突き詰めてるだけですもんね。 高瀬:そうそう。そういう「好きなことをしていけば良い」的な話って、最近色んな人が言ってるし書いてるけど、めちゃくちゃわかりやすい形で出てきたなと思って。ビジネスに限らず、そういうことってある。ホントそういう時代。我慢した人に神様が微笑むことも、もちろんあるだろうけど、我慢しない人にも微笑む神様がいるんだなって。 柴田:それも、突き抜けると、ですよね。食へのこだわりがそうさせたんだと思いますよ。

投資家をしているのは、お金とか生活もあるけど、それをクリアしたうえにこそ「本当に求めているものが見える」と思ってます(柴田氏)

高瀬:柴田君もそうかもしれないけど、俺はどっちかと言えば我慢人生派なんですよね。小心者だし、内弁慶だし。周りの後輩とかには「この人は好きに生きてる」、と見られてるんだけど、実はめちゃくちゃ我慢してきてる。 柴田:僕も会社勤めが長かったので、我慢は経験してきているし、我慢することの良さもわかってます。 高瀬:やはり(笑)。そういう人が投資家になってくれるといいなー。
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人がうごく コンテンツのつくり方

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