更新日:2019年12月11日 16:20
ライフ

発着本数が0本の駅!? 行ってみたらとんでもない秘境駅だった

撮影には絶好のロケーション

待合室。カギはかかっていなかった

待合室。カギはかかっていなかった

赤岩駅のホーム

赤岩駅のホーム

 ただし、注目すべきは廃駅にはなっておらず、あくまで休止駅扱いである点。事実上の廃駅であることには変わりないが近くには鉄道用の変電所もあり、ちゃんと管理されているようだ。なにより駅ホームの電光掲示板は点灯したままだったし、利用者は誰もいないのにホームに向かうための踏切は遮断棒こそ無くなっていたが、列車が近づくとカンカンという踏切音はちゃんと鳴っていた。  立入禁止などの看板は見かけなかったが廃駅ではないため、今回はホームに入らず、あくまで外から眺めることに。すると、しばらくして山形新幹線が目の前を通過。
赤岩駅を通過する山形新幹線

赤岩駅を通過する山形新幹線

 立地は完全な秘境駅なのに通過する列車の数は、新幹線・在来線を合わせると1日40本近い。駅周辺は山の谷間でちょうど開けた場所になっているから撮影にはもってこい。実際、撮り鉄と呼ばれる鉄道ファンには人気の撮影スポットになっているようだ。  列車では絶対に下車することができない赤岩駅。発着本数0本の駅は、そこにたどり着くまでが大変だが鉄道遺構もあり、新幹線も間近で眺めることのできる面白い秘境駅だった。<TEXT/高島昌俊>
フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。
1
2
おすすめ記事