更新日:2023年05月07日 13:39
エンタメ

ナイツ・塙、知られざるお笑いビッグイベント「漫才大会」の魅力と見どころを語る

50代で東京の漫才を背負う「爆笑問題」という存在

――今回の漫才大会のゲスト・「爆笑問題」さんについてはどう思われていますか? 塙:「爆笑問題」さんは時事ネタ一本で勝負されるわけですよ。ということは、何が大変かっていうと、どんな番組や舞台でも、基本的に大トリな訳ですよ。だから先に出た芸人が同じ時事ネタをやってくる場合がある。もちろん、僕らも漫才師として時事ネタをやりたい。そういう時、爆笑問題さんは「ナイツ、全然遠慮しなくていいから。そのネタ以外でも俺ら全然やるし」って言ってくれる。一回もないんですよ。「これ、やらないでくれよ」っていうのが。僕らの独演会のゲストで来てくれた時も、僕らは時事ネタをオンパレードでやるわけです。だけど「ナイツはもう一切気にしなくていい」って言って。むしろナイツのネタを活かした、もっと鋭いボケをかましてくることもある。かっこいいんですよ。 ――かっこいいですね。 塙:漫才大会って、協会員が全員出るわけですよ。そんなもん、今だったら時事ネタは「沢尻エリカ」の取り合いなわけじゃないですか(笑)多分、すごい若手とかでも言てくる。全員出てる中のトリって、すごい大変だろうなって思う。よくそのゲストに来てくれるなって。 ――大勢の芸人が時事ネタをやりつくしてからの大トリって大変でしょうね。 塙:そうなんです。絶対ないだろうけど、本当は「爆笑問題」さんが漫才協会にいてくれると一つの穴が埋まるんですけどね。 ――どういうことですか? 塙:今、漫才協会は球児・好児師匠が80代くらい、おぼん・こぼん師匠が70代くらい、あとは昭和のいる・こいる師匠とか。で、そこから下で一般的に名前のある人はナイツまでいない。50代が特にいないんですよ。何故なら、そこらへんでお笑い学校が出来て「ダウンタウン」さんたちの世代になっちゃうんです。がばっといなくてイレギュラーで僕らが協会にポンって入れられたから、そこまで空いちゃうわけです。で、そのいない世代の東京の代表格が「爆笑問題」さんだから。本当は「爆笑問題」さんが漫才協会にいて会長とかやってくれたら……。 ――1つの穴が埋まると。 塙:多分、『爆笑問題』さんたちは漫才協会に入らないにしても、そういった意識はあるんだと思うんですよね。だから今回来てくれるんだと思う。 ――50代で東京の漫才を背負っているっていう? 塙:そうそう。背負っているっていうのがわかっているから、来てくれるんだと思う。かっこいいんですよ、やっぱり。面白いし。
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