ナイツ・塙、知られざるお笑いビッグイベント「漫才大会」の魅力と見どころを語る
今年も『キング・オブ・コント』が盛り上がり、12月の『M-1グランプリ』決勝戦への期待も日毎に高まっている。しかし、お笑いを語る上で忘れてはならないイベントが、毎年11月に開催され、今年で50回目の節目を迎える漫才協会主催の「漫才大会」だ。
今回は、漫才協会の副会長であり、独自のお笑い論をまとめた著書『言い訳』(集英社新書)も売れ行き好調となっている、『ナイツ』の塙氏にインタビューを敢行。漫才大会の見どころや注目の若手、著書や協会についての裏話などを語ってもらった。
――そもそも、漫才大会というのはどういった趣旨の大会なんですか?
塙:1年に1回、「漫才協会の会員が全員出る興行」ということで昔から浅草公会堂でやっていまして。毎年、落語家界隈の協会では「真打ち昇進のお披露目」があるんですけど、漫才の場合はそういったシステムがない。そこで、漫才協会にも真打ちを作った方がいいんじゃないかという話になって。関東漫才の真打ち昇進会のような感じで定着していったんですよ。
――そうだったんですね。
塙:そうそうそう。だから僕らも2010年に真打ちになったんです。ただ、漫才の真打ちって明確な基準がない。前座、二つ目って言い方もない。だから結局そこらへんも曖昧になって、今はそれに変わる企画を試行錯誤してやってるって感じです。まあ、1年に1度のお祭りみたいなもんです。
――これまで何回くらい参加されたんですか?
塙:2002年に漫才協会に入会してから全部です。17回。
――過去の企画で印象に残っているものはありますか?
塙:協会のみんなでワイワイやるのは好きなので、いつも基本的に楽しいんですよ。以前、AKBがすごい人気だった時に、協会の女性芸人総選挙みたいなのをやったんです。今から6~7年前くらい。それで投票箱を作ったんですけど、それをやったことで割とマジで女性芸人同士がギスギスしちゃって(笑)
――やりにくいですね。
塙:マジでこんなことになるとは思ってなかった。とりあえず1位は内海桂子師匠。これはもう確定にしておこうと(笑)すると、2位以降がわりとガチになっちゃった。でもやるなら、とことんやろうと。「漫才協会ガール」だから「MKG48」を作って、みんなで踊りや衣装も準備した。桂子師匠だけは「あたし嫌だ」っていうから着物でやったんですけど。そしたら女の人って50代とか60歳過ぎててもああいうの着ると乙女心にスイッチ入っちゃうみたいで。「もうちょっとこうしたほうがいい」とかこだわりだしちゃって。気持ち悪いな~と(笑)
――いやいやいや(笑)
塙:それを袖で見てる、夫婦漫才の旦那がニタニタしながら見てるんですよ(笑)「うちの奥さんやっぱきれいだな」みたいな感じで。そういうのも面白かったですね。
あと、今年お亡くなりになった新山ひでや師匠が、6年くらい前にかつらをカミングアウトしたんですけど、それからは毎年必ずかつらいじりみたいなのをエンディングでやっていた。いなくなってしまったのでもうできないんですけど。楽しかったな。
――企画は誰が考えてるんですか?
塙:今は「コント山口君と竹田君」の山口さんが企画をやっています。今年はテコ入れがすごいですよ。山口さんが50回の節目に思い切った改革をしましたね。「漫才協会王座決定戦」をやりますから。
――今回行われる「漫才協会王座決定戦」は若手から師匠までのバトル形式になっていますが、これについてはどう思われますか?
塙:今までやったことないですからね。今年は新しい人もいっぱい入ってきましたし。漫才協会の若手の多くはコンテストの戦いにおける筋肉がついてないので、いい刺激になるかもしれないですね。
ベテランの「青空球児・好児」師匠まで3分ネタをやりますからね。あの人たちが3分ネタで勝負するっていうのはなかなか見れないですよ。ゲロゲ~ロ(球児師匠の一世を風靡した往年のギャグ)は15分やんなきゃできないですから。
――ベテランがどう出るかも見どころですね。
塙:若手は日頃から3分ネタを作ってるんですけど、師匠たちはどうするか。多分、昔『お笑いスター誕生』とかの番組で短いネタをやってた人たちだから、そのストックが結構あって、今回それがブラッシュアップされて出てくるんじゃないかって思うんです。大御所の人たちも本当はいっぱいネタを作ってるんですけど、劇場だとそれをやる機会がなかなかない。実は球児・好児師匠やおぼん・こぼん師匠も引き出しがいっぱいある。そこが楽しみです。

今年の漫才大会は「漫才協会王座決定戦」を開催!
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