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衰え知らずの武豊の「逃げ」に注目! G1・チャンピオンズカップ予想

逃げ馬が内枠を連れて来る

 インティは今年破竹の7連勝でフェブラリーSを制している5歳馬。その際も武豊騎手の手綱による逃げ切り勝ちで、同コンビではこれまで7戦5勝2着1回というほぼ完ぺきな成績を残している。  インティの持ち味は好スタートから天性のスピードを生かした逃げ。ダートは芝に比べると差し追い込みが利きづらく、いち早く先手を取ってマイペースに持ち込めれば、逃げ切りの可能性は高くなる。今回は無敗の3歳馬クリソベリル、フェブラリーSでインティに迫ったベテランのゴールドドリーム、デットーリ騎手が騎乗するオメガパフューム、デビュー以来13戦で一度も4着以下がない超安定のチュウワウィザード、昨年2着でスミヨン騎手が騎乗するウェスタールンドなどなど、並み居る強豪が揃った。その中で、果たしてどこまで粘れるか? 絶好の2枠4番を引いたので、あとはマイペースの逃げに持ち込めるかどうかに注目したい。もしスンナリ先手を取れるようなら、フェブラリーSの再現、そして春秋のダートG1制覇もありそうだ。  ちなみに、もしインティが逃げ切るとしたら、相手には内枠の馬を狙いたい。というのも逃げ切りが決まるとそのヒモ(2~3着)には内枠を連れてくることが多いためだ。フェブラリーSでは2着に3番枠のゴールドドリーム、3着に2番枠のユラノト。キタサンブラックが逃げ切ったG1でも、天皇賞(春)では2着に3番枠のカレンミロティックが13番人気を覆し激走、引退レースの有馬記念でも2着には3番枠のクイーンズリングが8番人気の低評価ながら食い込んできた。 「逃げ馬は内枠を連れて来る」  この法則は、武豊騎手の逃げ切りを狙う場合には必ず覚えておきたい。

チャンピオンズカップのイチオシ穴馬

 それでは最後に注目の穴馬を挙げたい。  今回面白そうなのは、横山典騎手が騎乗する7番のワンダーリーデル。直近4レース連続で好走しているが人気になりにくいタイプで、前走の武蔵野S制覇も9番人気の伏兵だった。実績という点ではここまで挙げた馬たちと比べると見劣る面はあるが、砂を被っても平気なタイプの実戦型。今回も恐らく人気にはならないだろうが、末脚は強烈なので上手く馬群を捌ければチャンスがありそうだ。  今年は上位勢の層が厚く、恐らく極端な波乱は望み薄。上手く伏兵馬を2~3着あたりに絡めて、中穴配当を狙って行きたい一戦だ。
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