更新日:2023年05月07日 13:44
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サウナ界の2019流行語大賞「サウナをオシャレにしないで」と新旧ファンが対立

 「2019 ユーキャン新語・流行語大賞」が12月2日に発表され、「軽減税率」「#KuToo」「タピる」などノミネート30語のなかから年間大賞にラグビーW杯日本大会のチームのスローガン「ONE TEAM(ワンチーム)」が選ばれた。だが、その本家には“大人の事情”で漏れてしまった言葉も多数あるだろう。そこで今回は、真に「世相を表す」ワードをジャンル別にSPA!が決める。今回は「サウナ編」。新参と古参が対立するサウナ流行語とは?

流行語 TOP10<サウナ編>

●選者/トウホグサウナ委員会 「東北を盛り上げよう」と有志が集まったサウナ愛好家集団。メンバーは9人。イベントを開催したり、文学フリマなどでZINEを発売 1位 新聖地 聖地と言えば静岡「サウナしきじ」だが、熊本「湯らっくす」が新聖地として台頭。「最深部171㎝の水風呂が話題でした」
2位 サ活 サウナ検索サイト「サウナイキタイ」では「全国のサウナ好きが日々つづるサウナの活動記録“サ活”が盛り上がりました」 3位 テントサウナ 大自然の中でサウナを楽しめるテント式。「数年前から日本での認知度が上昇中で、テントサウナオーナーも増えています」
テントサウナ

テントサウナ

4位 偶然偶然 ドラマ『サ道』に登場する“偶然さん”の口癖。「サウナで偶然サウナ好きの知人に遭遇した際はついこのセリフを言ってしまう」 5位 「サウナ好きを公言」 多数の著名人がメディアで「○○がサウナ好きを公言」と報じられた。「推しの影響でサウナに行ってみた人も多かったはず」 6位 サウナシュラン サウナー専門ブランド運営のTTNEが’18年から始めたサウナランキング。「いつか格式高いものへと進化することを願う」 7位 オシャレにしないで メディアのサウナ=オシャレという取り上げ方に対する批判。フィンランド式を持ち上げ日本式を否定する動きに多くが憤る 8位 女性解放デー 数年前から行われる、男性専用サウナ施設の女性への開放。今年は名古屋「ウェルビー栄」、上野「北欧」が実施して大反響 9位 コワーキングサウナ 作業エリアを設ける温浴施設が増加。「現代の働き方との親和性は抜群だが、実際に利用するとサウナ欲に負けてサボりがち」 10位 フィンランドサウナアンバサダー フィンランド政府観光局任命の愛好家。「活動内容が見えず、何をすべきかわっていないアンバサダーも多いので来年に期待」

「オシャレにしないで」。新参と古参の対立激化

 漫画『サ道』のドラマ化が話題になった。愛好家を指す“サウナー”という言葉が広まり、最近ではドラマをまねて「ととのった」(気持ちいい)と言う者もいる。年齢性別を問わず「サウナが趣味として受け入れられる時代になった」と語るサウナー集団トウホグサウナ委員会に今年を振り返ってもらった。  ユーザーの裾野を広げた立役者は検索サイト「サウナイキタイ」。 「人の魅力的な感想“サ活”をきっかけに他の誰かが新たなサウナを訪問したり、サウナブームを確実に後押ししました」
「テントサウナ」イベントの活況や、温浴施設が「コワーキングスペース」を設ける動きも目立った。  一方、流行はいいことばかりではない。毎年恒例のサウナ格付け「サウナシュラン」が炎上した。 「選定基準が不明瞭だったり、関係者への忖度が透けて見えたランキングが反感を買いました。また、メディアがサウナを『もうおじさんの娯楽ではない』と取り上げることにも『サウナをオシャレにしないで』との批判が多かった」  新参と古参が対立するサウナはまだ“流行前夜”なのかもしれない。 取材・文/青山ゆか 谷口伸仁 吉岡 俊 高石智一(本誌)
ベストサウナ

アナタだけの“ベストサウナ”は、本書を読めば見つかるはず

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