基本的に、「Biscuit」の各アプリはブラウザのプライベートモードのように動作する。他のタブに影響をあたえないのはそのためだ。しかし、Googleのメールやカレンダー、ストレージサービスのように、同じアカウント情報を使い回したほうが便利なこともある。そんな時は、特定のグループだけセッションを共有するように設定しよう。 　グループの右クリックメニューから「共有セッションを有効にする」をクリックし、確認ダイアログで「OK」をクリックすればいい。その後、グループ内のアプリすべてに再ログインすればいい。例えば、Gmailでログイン済みなら、他のGoogleサービスを追加しても、ログイン操作なしで即利用できるようになる。 　ただし、多数のウェブアプリを登録すると、通知の数が恐ろしいことになる。本当に必要なサービス以外は、通知を無効にしておいたほうがよいだろう。これも、アプリの右クリックメニューから「通知」→「通知を無効にする」をクリックすればいい。 　ショートカットキーも用意されており、Ctrl（もしくはCMD/Option）キー＋「O」でアプリスイッチャーを開いたり、Ctrl＋Shift＋Rキーですべてのページを再読込したりできる。 「Biscuit」を使いこなして、操作する時間が長くなってきたら、頻繁に行う動作のキーは覚えるようにしよう。 便利なショートカットの例 アプリを追加　Ctrl＋N グループを追加　Ctrl＋G アプリスイッチャーを表示　Ctrl＋O (履歴の)次のアプリへ　Ctrl＋Tab (履歴の)前のアプリへ　Ctrl＋Shift＋Tab 新しいタブを開く　Ctrl＋T 現在のタブを閉じる　Ctrl＋W 特定のタブに移動する　Ctrl＋1～8 右端のタブに移動する　Ctrl＋9 右のタブへ移動　Ctrl＋Alt＋→ 左のタブへ移動　Ctrl＋Alt＋← 特定のアプリに移動する　Ctrl＋Alt＋1～9 下のアプリへ移動　Ctrl＋Alt＋↓ ↑のアプリへ移動　Ctrl＋Alt＋↑ アドレスバーにフォーカス　Ctrl＋L ホームに移動　Ctrl＋Shift＋H 1つ前のページに戻る　Ctrl＋← 1つ先のページに進む　Ctrl＋→ 現在のページを再読み込み　Ctrl＋R 全てのページを再読み込み　Ctrl＋Shift＋R 全てのページでホームに移動　Ctrl＋Shift＋Alt＋R ページを拡大表示　Ctrl＋「＋」 ページを縮小表示　Ctrl＋「－」 ページ内で検索　Ctrl＋F 現在のページを印刷する　Ctrl＋P サイドバーの表示/非表示切り替え　Ctrl＋B ツールバーの表示/非表示切り替え　Ctrl＋Shift＋B 　複数のウェブサービスで複数のアカウントを使い分けている人は、ぜひ試してもらいたい。動作も安定して軽快だし、もちろん無料で利用できる。なにより、カテゴリー分けできるのが神ポイントだ。お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる