更新日:2023年04月27日 10:49
デジタル

約25万円する最新Macbook Pro、一見高く感じるが実はお得な理由

~第75回~  11月14日に、16インチディスプレイを搭載する新しいMacbook Proが発売された。これまでの15インチモデルの後継となり、13インチは継続する。  価格は6コアプロセッサを搭載するモデルが24万8800円(税別)~、8コアプロセッサモデルが28万8800円(税別)~、となっている。「あ、予算の倍近い」と、シャットダウンしないで欲しい。この価格、実はお得なのだ。

新Macbook Proは高いがお買い得

8K動画編集もお手のもの! 6スピーカーで音も最高!

 16インチの高解像度ディスプレイにハイパワーなCPU、そしてメモリは標準が16GB。ストレージも6コアモデルが512GB、8コアモデルが1TBという大容量を採用している。ディスプレイサイズは16インチと大きくなったが、前モデルの15インチと比べてそれほど大きくなったという印象はない。ディスプレイのベゼルを細くすることで、最低限のサイズアップにとどめている。大きさは高さ7㎜、幅9.9㎜、奥行き5mm、重量は170gしか変わっていないのだ。  グラフィックスもRadeonの強力なモデルを搭載しており、大画面での高画質描画もスムーズに行える。8K動画を編集するデモを見せてもらったが、一切引っかかるところがない。  ものすごいトラック数を登録したレコーディングアプリ「GarageBand」で音楽を再生しても、問題なし。また、音もスゴイ。6スピーカーを搭載しているのだが、サブウーハーを背中合わせに搭載することで振動を抑え、クリアで重厚な音質を実現しているのだ。そこそこ大きい音量で、映画の予告編を見たのだが圧巻だった。ここまでスゴイと、ヘッドホンを使わず直接聞きたくなる。

ベゼルを細くし、ディスプレイサイズを大きくしつつ本体のサイズアップを最低限に抑えた

 キーボードが再設計されたのも大きなポイント。シザーメカニズムを採用し、キーストロークは1mmになった。従来の浅いペチペチしたキータッチには賛否両論あり、電車や飛行機の中で利用していると、うるさいというデメリットがあった。しかし、新しいキーボードは明らかに静か。流れるように高速タイピングできるだろう。また、矢印キーが逆T字型になり、誤操作しにくくなったのもありがたいポイント。

リニューアルしたキーボード。Escキーが元のように独立した

 大画面なのでオフィスや自宅でのメインマシンとしても十分。さらに、従量は2kgなので常時携帯は難しくても、社内モバイルとしてはとても快適。出張時に頑張って持参すれば、オフィスと同様の作業効率で仕事ができる。さらに、バッテリーはなんとこのサイズなのに、100Whのバッテリーを搭載して連続稼働時間は最大11時間というタフネスぶり。  ハイスペックな新Macbook Proだが、映像や音楽を扱うクリエイターの場合、もっとハイスペックが必要になることもある。その場合はメモリを最大64GBまで増設できる。ストレージに至っては、ノートPCでは初となる8TBに増量することも可能だ。

新Macbook Proのバッテリーは機内持ち込み上限となる100Whの容量を備える

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IBMもオフィスマシンをMacにしていた
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お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる

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