とても楽しい体験だったのですが、では他の比率はどうなのだろうと気になってしまうところでしょう。異なるアッサンブラージュで何本か同時に注文すればよいのでしょうが、そんなに同時に開けてしまうと、飲みきれるかどうかわかりません。 　そこで、同じく「WINE BLEND PALETTE」の「アッサンブラージュ・ボックス」を購入しました。価格は3900円で、5本のキュベが同梱されているキットです。ブドウは、日本産マスカット・ベーリーA、フランス産カベルネ・ソーヴィニヨン、フランス産カベルネ・ソーヴィニヨン 樽熟成、チリ産メルロー、チリ産プティ・ヴェルドの5種類で、カベルネ・ソーヴィニヨンが2015年、それ以外は2017年のものでした。 　キュベごとに味見をしたら、好みの比率で混ぜ合わせてみましょう。とはいえ、筆者が勝手に作るとカベルネ・ソーヴィニヨン主体の重めのワインにしてしまいがち。そこで、同梱されている作り方ガイドを参考にしました。 　まずは、フルーティーなワインということで、マスカット・べーリーAとチリ産のメルローを50:50で混ぜます。付属のスポイトには目盛りが振られているので、容量を計測しながらグラスに注いでいきましょう。 　ただ、手タレを頼んだ家人がスポイトを使うのになれておらず、なかなか決まった量を吸い出せませんでした。結局、バーで使う計量カップを使いました。 　このアッサンブラージュ比率は普段なら絶対オーダーしないものですが、できあがったワインは素晴らしく美味しかったです。マスカット・べーリーAの素晴らしさを再認識するとともに、素人が混ぜても美味しくなるキュベの力と、このラインナップを選んだ「WINE BLEND PALETTE」の腕に驚きました。 　いろいろなブドウの特徴を学ぶことができ、さらには好みのアッサンブラージュをチェックできる「アッサンブラージュ・ボックス」はオススメです。価格は3900円なので家飲みワインとしては高めかもしれませんが、8パターンくらいは楽しめるので逆にお得とも言えます。赤ワインのブドウごとの違いを家で比較してみたい人はぜひチャレンジしてみましょう。お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる