竹鶴21年、余市10年…北海道余市蒸溜所を日帰りで楽しむ方法
~ 第74回 ~
どんな仕事もそうだとは思いますが、12月はライター業は年末進行、飲食業はかき入れ時で忙しくなります。そうなる前に「ちょっと充電しておくか」と思い立って1人で北海道に向かいました。美味しいウイスキーと美味しい食べ物を楽しむためです。
目当ては、ニッカウヰスキーの余市蒸溜所です。NHK朝の連続テレビ小説『マッサン』のモチーフになった竹鶴政孝が創業した蒸溜所で最高峰のシングルモルトウイスキーを作っています。
当然冬の北海道は、食べ物が最高です。さらには、札幌にも素晴らしいバーがたくさんあります。日々の激務で溜まったストレスをザバーっと流したいところです。
まずは、朝7時半のフライトで、羽田から新千歳空港に飛びます。90分なのであっという間です。そこから、JR快速エアポートで小樽へ向かいます。早朝なので自由席に座れるかもしれませんが、ここは520円払ってUシートの指定席をオススメします。広いクロスシートで、体力を温存できるからです。
75分で小樽に着いたら、JR函館本線に乗り換えて余市に向かいます。1時間に1本しかないので、うまく繋がるように段取りましょう。今回は小樽で8分しか余裕がなく、ギリギリの乗り換えでした。
蒸溜所は余市駅から見えるところにあり、歩いて数分です。フリーで見学するなら、ふらっといっても問題ありません。営業時間は、9時から17時までです。ガイド付きのツアーは1時間に2回行われています。無料ですが、こちらは予約が必要です。
筆者は何度か来ているので、今回はフリーで回ります。まずは、入り口の受付で工場見学パンフレットをゲット。コースに従い、手前から見学していきます。
敷地に入って右側にあるのが乾燥棟です。キルン塔とも呼ばれ、原料の大麦を乾燥させるための建物です。登録有形文化財に認定されています。ただし、現在は糖化槽や発酵槽と同様、キルン塔も中に入ることはできません。
そして次が、いきなりクライマックスとも言える蒸留棟です。余市蒸溜所は、現在世界で唯一石炭直火蒸留を行っています。ポットスチルという蒸留器を加熱する際、ほとんどが蒸気を利用します。しかし、余市蒸溜所を作った竹鶴政孝は、お手本としたロングモーン蒸溜所の手法を妥協せずに再現したのです。今では、ロングモーン蒸溜所も蒸気加熱になっています。
蒸留を行っている間は、石炭を直接人が入れている所を見ることができます。もし、人がいない場合は、10分くらい待つと見られることが多いです。ただし、蒸留していないこともあります。
いざ東京から小樽へ! 余市蒸溜所の見どころは?
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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