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ワイングラスをただ回すのはど素人。恥をかかないスワリングの基本

~ 第73回 ~  ワインが入ったグラスを回すシーンを見たことがある人は多いでしょう。この動作は「スワリング」と呼ばれ、ワインを空気に触れさせるのが目的です。閉じているワインを美味しく味わうためなのですが、回せばよいというわけではありません。グラスを回すことで、お酒を台なしにしたり、かっこつけているのに、逆に笑われているということもあるので注意が必要です。

「スワリング」は、ワインを空気に触れさせるのが目的です

 まず、他人にばれる最大のポイントである「回す方向」を確認しましょう。正解は「内側」です。右利きの人であれば反時計回り、左利きの人であれば時計回りに回します。万一、回していてこぼしても、自分の方にこぼれるからです。少なくとも、回す方向だけは間違わないようにしてください。  次に、回し方です。グラスの足の下の方をつまんで少し内側に傾け、回します。手首から先だけで回し、腕そのものは動かないので注意して下さい。慣れていないときは、テーブルの上で回しても構いません。

デキャンタのワインやスパクーリングワインを回すのはど素人

 スワリングをするのは空気に触れさせて、香りを引き出すためです。ボトルを開けたばかりのワインが硬く渋く感じても、空気に触れさせると華やかに美味しくなることがあります。これを「ワインが開く」と言います。確かに、美味しくなるときはなるのですが、常にというわけではありません。  まず、ワインをデキャンタージュしているときはスワリングは不要です。デキャンタージュとは、ワインの瓶からガラスの容器に移し替えることです。主に古く上等な赤ワインを飲むときに行われる作業で、澱を取り除いたり、空気に触れさせて開かせる目的があります。せっかくプロフェッショナルが飲み頃にしてくれているワインをスワリングする必要はないのです。

デキャンタに入っているワインは、回さなくてもいいのです

 同じ理由で、すでに美味しい状態のワインをスワリングする必要はありません。空気に触れさせる、とはつまり酸化させる、ということです。当然、酸化が過度に進めば劣化してしまいます。せっかく美味しいワインをぐるぐるグラスを回すことで、味わいを飛ばしてしまうのはとてももったいないです。  当たり前ですが、シャンパンなどのスパークリングワインをスワリングすることはありません。炭酸が抜けてしまいます。
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ワイン以外でスワリングするといいのは?
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