店主の仲田一途さんは、元々フランス料理のシェフをしていたそう。それも、銀座にあった有名店「マキシム・ド・パリ」で10年学び、「目黒雅叙園」西洋料理部門の総料理長も務めたベテランです。 　ラーメン屋を始めた理由について「フランス料理のシェフがフランス料理を作るのは当たり前。そうではない、何かびっくりするようなお店を作りたいと考えました。そこで思いついたのが『今まで食べたことがないラーメンを作る』ということでした」と語る仲田さん。 　すすり子、今まで食べたこともなければ驚かされもしました。仲田さんのユーモアがどストレートにすすり子のハートを掴みすぎていてウケてしまいました。尊い。 「衣利」に限らず、「一途」にあるラーメンの名前はすべて人名になっています。 　この理由について伺うと、「ラーメン一杯一杯の個性をふまえた名前をつけたいからです。子供やペットに名前をつけるのと同じ感覚です」と仲田さん。「衣利」は、仲田さんの2番目のお子さんの名前だとか。衣利さんの個性的な性格が、変化を楽しめるラーメンにぴったりだと思い、衣利さんの名前を使ったそうです。すすり子もラーメンの名前になりたい。すすり子がラーメンのような尊い存在になれるよう精進して参ろうと誓いを改めた瞬間です。 　フレンチの知識はもちろん、仲田さんのユーモア、それにラーメンへのラブがたくさん詰まった「一途」のラーメンたち。一杯一杯が愛おしい。 　ごちそうさまです！ ＜文／麺すすり子＞