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『相棒』元旦スペシャルは超豪華キャスト、過去にはこんな人も…

season10(2012年)“ピエロ”

 年の瀬の12月30日、オペラハウスからキッズクラブの子供7人と引率者1名が、ピエロに扮した男とその仲間によりマイクロバスで誘拐されるという事件が発生。さらに偶然そのバスに居合わせた男性1名、そしてたまたまオペラハウスを訪れていた2代目相棒・神戸尊(及川光博)もピエロに不審な点を抱き追いかけたところ、一緒に拉致されてしまい……。ファンの間で“歴代屈指の名作”との呼び声高い本作。  なんとピエロに扮して子供たちを誘拐した犯人・速水智也を演じているのが『昼顔』(’14年・フジテレビ系)でブレイクするの斎藤工なのだ。知的でクールで頭のキレる犯人役をスタイリッシュに演じるその姿はまさに“カッコいい敵役”。  そしてもう1人注目したいのは誘拐された子供の1人・島村加奈役の大橋のぞみ。あの『崖の上のポニョ』の大橋のぞみちゃんである。実は彼女はこのオンエア後の同年3月で芸能界を引退しているため、本作が事実上の“引退作”となっているのだ。ともに誘拐された神戸くんとの心の交流シーンは泣ける。

season11(2013年)“アリス”

 右京と旧知の仲だった二百郷朋子(酒井和歌子)がロンドンで息を引き取った。その臨終に立ち会った弁護士から右京に、いまわの際に朋子が発した謎の言葉が伝えられる。それは現在の二百郷家の当主である茜に身の危険が迫っていることを知らせるもので……。  この回のヒロイン・二百郷茜を演じたのは今やゴールデンの連ドラ主役として大活躍中の波瑠。あの朝ドラ『あさが来た』(NHK総合・’15~’16年)でブレイクする2年以上前のことだった。  そしてもう1人注目したいのが、茜の住む旧早蕨村で昭和30年のクリスマスイブに起きた少女失踪事件の当事者で元子爵の令嬢・瑠璃子を演じた広瀬アリスだ。当時彼女は18歳だったが、まさに“深窓の令嬢”という雰囲気を醸し出し、物語に華を添えている。“アリス”というサブタイトルで広瀬アリスを起用したスタッフの遊び心も面白い。

season16(2018年)“サクラ”

相棒 season16 DVD-BOX

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 クリスマスイベントの会場で発泡事件が発生。だが、現場からは犯人だけでなく撃たれた被害者も血痕を残して姿を消してしまっていた。残された銃弾から使用されたのは通称“サクラ”と呼ばれる制服警察官に支給されている拳銃だったことが分かり……。  この事件に関係し、半年前にすでに失踪していた3人の高校生のリーダー格・上条喬樹を演じていたのが『今日から俺は!!』(’18年・日本テレビ系)で一躍ブレイクした伊藤健太郎だ。当時は健太郎という芸名で活動していたが、今やドラマに映画にと引っ張りだこの注目の若手俳優である。  また、ほんの少しだけだが、内閣情報調査室のトップである内閣情報官役で石原良純も出演している。再放送の際には探してみてはいかがだろうか。  今回放送される元日スペシャル“ブラックアウト”には瀧本美織、長谷川初範、そして浅香航大らがメインゲストとして出演する。だが、実はのちに“あの回、この人が出てた”的なキャストがいる可能性は大。そういう視点で観てみるのも面白いのではないだろうか。<文/上杉純也>
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