仕事

大企業に就職したのに「30歳でリストラ予備軍」、なぜそうなった?

会社を信用していないから、本業の「やる気」が出ない

リストラ

画像はイメージです

「うちの会社のビジネスモデル自体が、自社商品の特許が切れたら、一気に収入が減るんですよ。だから常に新しい商品を開発していかないと成り立たないビジネスなんです。それでもって、うちの会社は10年前くらいに特許切れで非常に経営状態が危うい時期があって、立て直しのために千人くらい早期退職を募り人件費削減を行ったんです」  人員削減の結果、浮いた費用を研究開発費用へと回すことで会社は立て直しをはかる。10年前の危機はこうして乗り越えられたそうだ。しかし、その先はまた同じ流れを繰り返すかもしれない。もしかしたら次の特許切れのタイミングで自分がリストラの対象になるかもしれない。そんな深刻な危機感を山脇さんが覚えているとしても何ら不思議ではない。そうした環境で働くうちに、山脇さんが副業を始めたきっかけはある種、社会に対する不信感からきていた。 「リストラの過去のこととかもあって、最初から会社のことを信用していないんです。国が発表した老後2000万問題もそうですけど。普通に考えて、今の時代には終身雇用とかあるわけないなって思っているし。自分で稼ぐしかないんですやっぱり。だから本業もやる気ないんですよ別に。出世とかも興味がありません。自分で稼ぐ力を身に付けたい。そうなるまでにタイミングよくリストラ募集があって、早期割増退職金をがっぽりもらって退職できたらいいな(笑)」  だが、「やっぱり安定収入は欲しいですけどね」と山脇さんは語る。そこには会社との信頼関係を充分に構築することができなかったことによる、矛盾した感情が見てとれた。  リストラを恐れて副業を始めるか、本業に精を出すかは人それぞれ。間違いのない選択をしようとすることよりも、自分の選択を正解にするために努力することのほうが、現代のサラリーマンにとっては重要なのかもしれない。<取材・文/山田星人>
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