副業会社員が、50万円で開業・粗利は月40万円の意外なビジネスとは
副業の幅が多様化した昨今。在宅ワークに限らず、店舗経営や会社経営のような本来、本業として行われるような仕事を副業とするサラリーマンやOLも増えてきた。こうした副業ビジネスの多様化、そして参入障壁の実状を知ることは、これから副業を始める方にとっては大きな追い風となるに違いない。そこで今回、あまり聞き慣れないメンズエステ経営を副業としている方へインタビューし、その実状を聞いた。
「メンエス(※メンズエステ)が好きで色々と行っているうちに、自分で始めればめっちゃ儲かるなと思ったんです。営業時間中、マンションに女性を常駐させるシステムですから、会計や準備も全部してくれるし、自分が24時間そこにいる必要がない。予約の電話を自分が受けて勤務中の女性に話を通しておくだけなら、会社にいながらでもできますしね。メンエスは副業でのビジネスモデルとしてとても優れていたんです」
元々のメンズエステ好きが高じて、副業として経営を始めることにしたと語る山脇さん。開業を決めてから、開店準備を整え実際にオープンするまで要した時間は約1か月程度だったという。経営未経験者がゼロから始めるにしては随分とスピード感があるようにも思えるが、そこにはメンズエステビジネスのある種の参入障壁の低さが関係していた。
「メンエスって全然初期費用がかからないんですよ。マンションを契約して、ホームページをつくるだけ。備品でいうとマットとオイルを買うくらいなので。物件の初期費用を安いところを選べば元手が50万程度あれば始めることができます。
最近は敷金礼金仲介手数料0円の物件もありますし、ホームページだって、ポータルサイトの営業の人に依頼すれば2万円でつくれます。まあそれほどクオリティの高いホームページではないので、今は新しいものにリニューアルしてしまいましたが」
ビジネスの『ガワ』を整えるのにはそれほど元手と手間がかからないのは確かに副業に適していると言えるだろう。しかし、メンズエステ経営はそこで働く女性セラピストを確保しないことには始まらない。サービス業を始める上でスタッフを充実させることは大きな関門だが、どうやらメンズエステ経営にとってもそれは例外ではないようだ。
「始めるにあたって、最初に躓いたのは働いてくれる女性がいないことでした。私の場合は、友人経由でキャッチを紹介してもらい、一人の売上につき10%を支払う代わりに女性を紹介してもらう契約を結びました。つまりある女性の一日の売上が2万円だとしたら2千円をその女性を紹介してくれたキャッチへ支払うというわけですね」
メンズエステの定義は曖昧だが本記事では、女性のセラピストが男性にリラクゼーション目的の全身オイルマッサージを施すサービス店をメンズエステと呼称している。いわゆるヌキ行為は禁止という点で、風俗とは異なる。今回、本業の化学メーカーに勤務する傍ら、現在渋谷区を中心に都内で三店舗経営しているのが山脇周平さん(仮名・30歳・男性)に話を聞いた。
2018年春に一店舗目をオープンし、勢いに乗って事業を拡大中とのことだが、副業としてメンズエステを始めたきっかけは一体何だったのか。
参入障壁が低かったメンズエステ
1
2
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ