「PayPay」が使えない…キャッシュレス決済のプロが行うトラブル対策
キャッシュレス決済社会の弱点、それは「システム障害」である。世の中にさまざまな「○○Pay」が存在するが、残高はちゃんとあるはずなのに、突然使えなくなってしまった。もちろんこれは、利用者のせいではない。何かしらの設備のトラブルが発生し、全国規模で○○Payの使用ができなくなったということは現に発生している。2019年11月、楽天ペイの機能が突如停止してしまった件が記憶に新しい。
現代人にとって、これは極めて悩ましい問題だ。では、最先端のテクノロジーメディアで執筆するライターなどの“キャッシュレス決済のプロ”たちはどうしているのかと言えば、じつは現金を常備している。
去年11月、楽天ペイのアプリ決済とカード決済が一切できなくなり、復旧にも時間を要することになった。これはサーバーの電源設備のトラブルに起因するものだったが、「楽天ペイがシステム障害で使用不能」という話題はテレビのニュース番組でも速報として流れた。
そう、キャッシュレス決済サービスの不具合がニュース速報として取り上げられるのが現代である。それだけのニュースバリューがある、ということだ。その1ヶ月前、2019年10月にはPayPayでシステム障害が発生している。この際の復旧にも一晩を要した。システム障害の発生から復旧まではどうしても時間がかかり、その間の残高は文字通り「ただの数字」と化してしまう。
以上はQRコード決済サービスの話だが、これがもしSuica等の交通系ICカードだったらどうだろうか。その影響は予測すらできない規模に広がってしまうはず。今や交通系ICカードは社会インフラのようなものだ。
電車に乗っている最中に、交通系ICカードのシステム障害が起こってしまったら。しかも、その復旧にまるまる1日を費やしてしまったら……。駅の払い戻し窓口の混乱が目に浮かぶようだが、これは決してあり得ない話ではない。利用者としては、そうした事態も考慮しなければならない。
災難を乗り切る一番手っ取り早い手段は、現金である。さて、筆者は日刊SPA!では主にキャッシュレス決済サービスに関する記事を執筆しているが、その他のテクノロジーメディアでも筆を執っている。そこでは筆者(澤田真一)よりも遥かに豊富な知識と経験を有するライターがキャッシュレス決済関連記事を書いていたりするのだが、そんな彼らでも現金を常備している。
Suicaに5000円、PayPayに1万円、そして小さな財布に現金2000円といったように、緊急時を想定した現金を必ず持っている。電車やバスといった公共交通機関を利用するのであれば、尚更だ。このあたり、テクノロジーメディアで執筆するライターが一般人から誤解されやすい点かもしれない。キャッシュレス関連の記事を書いているからといって、徹頭徹尾キャッシュレス決済に依存しているわけでは決してない。むしろ、この仕事をしているからこそ「たったひとつに依存する恐ろしさ」を心得ているつもりだ。
大手銘柄「楽天ペイ」「PayPay」が使用不能に…
「キャッシュレス決済のプロ」も現金を常備

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