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氷川きよしが限界突破。演歌歌手から“きーちゃん”になるまで

 2000年2月にデビューし、間もなく演歌歌手生活20周年を迎える氷川きよし。『きよしのズンドコ節』(2002年)などの楽曲をヒットさせ、スターダムを駆け上がってきた彼は、演歌界のプリンスとして“きよし君”と呼ばれることが多かった。  しかし、最近の彼が前面に押し出しているのは従来の“きよし君”ではなく、“きーちゃん”というスタイル。演歌歌手の枠にとらわれず、その音楽ジャンルやキャラクターの幅を広げようとする姿勢は、今まさに世間の共感を集めつつあるのだ。
 氷川は“きーちゃん”として、どのような自己表現を追い求めているのだろうか。今回は、その一端が垣間見えるエピソードを紹介していきたい。

まるでビジュアル系なライブ映像が話題沸騰

 氷川は2017年10月、テレビアニメ『ドラゴンボール超』(フジテレビ系)のオープニングテーマとして起用された『限界突破×サバイバー』をリリース。演歌歌手とはまた違う彼の一面が発揮されたロックナンバーだが、この曲の公式ライブ映像が昨年5月に公開されると、Twitterで大きな反響を巻き起こした。  その映像に映っていたのは、ギラギラしたフェミニンな衣装とアクセサリーを身につけ、艶やかな化粧を施した氷川の姿。『きよしのズンドコ節』を歌っていた彼とは別人に思えるくらいの熱いパフォーマンスに、会場の盛り上がりは最高潮に達していることが見受けられる。  動画の再生回数は1月中旬時点で530万以上を記録しており、「本人が一番限界突破している件」「かっこよすぎ」といった絶賛コメントであふれているほか、「氷川さんが思う『自分らしさ』をガンガン貫いて」と、彼の挑戦にエールを送る声も。

自身初の洋楽カバーが意味したものとは…

 氷川は昨年12月、毎年恒例となっているクリスマスコンサートで、自身初となる洋楽カバーにトライしている。曲目は、クイーンの代表曲であり、同名の映画が世界各国でヒットしたのも記憶に新しい『ボヘミアン・ラプソディ』だ。  選曲したのは、映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観て感銘を受けたという氷川自身。このコンサートのために、作詞家の湯川れい子が訳した日本語バージョンが作られ、クイーンから正式に許可を得たうえでの披露となった。  映画『ボヘミアン・ラプソディ』では、クイーンのボーカリストである故フレディ・マーキュリーの孤独感にスポットが当てられていたが、そんなフレディの境遇に氷川は共鳴し、自分の進むべき道について思いを巡らせていたのかもしれない。YouTubeの動画には「ジャンルに縛られずいろんな歌を聴かせてくれると新鮮」「この曲、氷川さん自身に重なるんかなぁ。重みというか、説得力みたいなものを感じてしまいました」などのコメントが寄せられている。
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紅白での“限界突破”ステージが大反響
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