学生時代は、見た目がカッコ良ければモテたはずだ。それが社会人にもなれば、将来的な安定を求める女性にとっては、男性の勤務先や年収のほうが重要になることも多々。そのため、学歴が判断材料のひとつにはなる。だからと言って、“高学歴だからモテる”のかと言えば、そうではないのである。 「高学歴だからモテるってわけじゃないですよ、バランスです」と話すのは専門学校生のエリカさん（20歳・仮名）。 「先日、実家に帰ったときに地元で同級生たちと飲みました。そこには、なぜかずっとガリ勉で根暗だったA君がいたんです。誰が呼んだんだろうって不思議でした」 　それは、同級生の全員が来るような同窓会などではなく、中学・高校時代に仲が良かったメンバーだけで集まる会だった。A君は誰とも仲が良くなかった。だが、「どうしても行きたい！」とやってきたらしい。 「乾杯して早々にA君が意気揚々と大学自慢をはじめました。A君は某国立大学なんですが、聞いてもいない受験の苦労話や、ツラかったけど塾に通わせてくれた両親への感謝など、誰も聞いてない話をつらつらと語っていました。これを言いたいがために参加したんでしょうね。『正直、何度も受験なんてやめて、就職するか試験があってないような専門学校に行きたかったけどね』って。私は専門なんで、マジでイラッときましたよ」 　その場に居合わせた同級生たちは完全に苦笑い。しかし、おかまいなしにA君の学歴自慢は続いたという。そこへ、東京六大学のB君が登場する。 「遅れて、B君っていう元クラスの人気者が現れたんですよ。彼は、まぁまぁのイケメンで東京六大学。狙っている女のコも多く、すぐに注目の的となりました。そしたら、いきなりA君が『Bは偉いよなぁ。浪人までしたんだもんなぁ。学部はどこだっけ？』とマウントを取り始めたんです。A君は学部も普通に答えていたんですが、それに対して『あ、結構入りやすい学部だよね？』って言い出したんです。これには一同ドン引き。B君も顔を引きつらせていました」 　学歴はあるに越したことはないが、聞かれてもいないのに自ら高学歴を自慢するのはなんだか滑稽だ。学歴のない筆者からすれば、自分の頭では無理な大学に入れているだけで尊敬する。しかし、わざわざ自分から大学名を言うタイプは苦手だし、モテている奴を見たことがない。