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ド底辺キャバ嬢が実地調査。新型コロナウイルスで大阪の町はどう変わった?

裏なんばの人気居酒屋

裏なんばの人気居酒屋

 続いて訪れたのは裏なんばにある屋台風居酒屋。様々なジャンルの飲食店が入っていて、店内の違う店の料理を出前できることで外国人観光客からの人気も高い。 「今のところ、売上が落ち込んだという感じはありませんね。ここは元々、常連客が多かったのですが外国人観光客が増えてそれが離れていったというのもあったので、今は常連客が戻ってきているかな、と思います。ただし、近くにあるチェーン店の居酒屋は以前のような中国人の行列は見なくなりましたね。外国人はメニューが分からないのでタッチパネルのあるチェーン店居酒屋のほうが人気なんですよ。ここ最近で一気にそういう店が増えたのですが、今の状況が続くと少し厳しそうかも……と感じます」  食事を済ませ、店を出る頃には夕方になっていたが予約の客も入り忙しそうな賑わいを見せていた。最後にミナミのタクシー運転手に話を聞いてみた。 「正直なところ、中国人観光客が減って特に困っているということはありませんね。というのも、3~4人で大きいスーツケースを抱えて乗ってくるんですよ。トランクに入るのは1つくらいなので、みんな手に抱えて乗るんですよね。シートは汚れるし車線変更のときにバックミラーが見えなくなるのも困るし……。それで近距離しか乗らないので、最近は中国人観光客を断ることもあったくらいですからね」
ラストは新世界で締め

ラストは新世界で締め

 多少の落ち込みはあるものの、やはり人気の観光地なだけあって特に元気のない印象はなかった大阪・ミナミ。むしろ、少し前までの爆買や観光客数が異常なだけでこれが本来のミナミの姿なのかも、とも思った。感染対策をしっかりとって大阪旅行をするのならば、逆に今が穴場なのかもしれない。<取材・文・撮影/カワノアユミ>
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在は夜の街を取材する傍ら、キャバ嬢たちの恋愛模様を調査する。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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