新型肺炎が大阪の夜に与えた影響…ホステスたちの声
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
一方で、梅田のキャバクラはどうなのだろうか。北新地とはうって変わって、大衆キャバクラが立ち並ぶ東通り商店街の熟女キャバクラで話を聞いてみた。
「うちの店は特に『お客さんが減ったな』という印象はそこまでありませんね。熟女キャバクラに通うお客さんって年配で独り身の人が多いんですよ。定年している人も多いので会社や家庭に感染の心配をする必要がない、と思っているのかも。店でマスクをつけている人も見かけないし、みんなあまり警戒している様子はなさそう。
でも、普通のキャバクラやセクキャバに勤める女の子は暇だと嘆いていました。特にセクキャバなんてキスしたり濃厚接触が絶対条件ですから……。たとえ、お客さんが入っても女の子達が感染するのを警戒してどんどん辞めていっちゃうみたい。今の状態が続いて女の子が減っていけば、閉店する店も何店か出てくるかもしれないですね……」
いくら新型コロナウイルスが流行っているとはいえ、マスクをつけて接客するわけにはいかないキャバクラ嬢達。入店前にアルコール消毒を設置したり、黒服がマスクをつけている店もあるが、飲食店やデパートのような感染対策をすることは難しい。国内感染者が増え続ける中で、夜の町はこれからどうなってしまうのだろうか。早く収束することを願うばかりである。<取材・文・写真/カワノアユミ>1
2
この連載の前回記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ