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au Payのポイント争奪戦争が激しすぎる。会社員が気をつけるポイントは?

 買い物総額の20%、期間中最大7万円分の還元ポイントという触れ込みで大きな話題になったau Payのキャンペーン。だが、このキャンペーンが迷走の只中にあると言わざるをえない。その理由をひと言で言えば、キャンペーンで発生する還元ポイント自体が中間マージンのようになってしまったからだ。それを目的とした「せどり屋」あるいは「転売業者」が、限りあるキャンペーン予算を食い尽くしているという状態だ。ゆえに、運営側も突如として規約を変更せざるを得なくなったのだろう。 au Pay そんななかで、普通のサラリーマンや一般市民が恩恵にあずかることはできるのだろうか?

過酷な「10億円争奪競争」

 まずはau Payの還元キャンペーンについて、ここでおさらいしよう。このキャンペーンは、若干複雑なスケジュール区分で構築されている。2月10日~3月1日までの第1期は最大3万ポイント、3月2日~3月22日までの第2期も最大3万ポイント、3月23日~3月29日までの第3期は最大1万ポイントの還元が発生する仕組みだ。  その上で「毎週10億円」と銘打っている通り、1週間毎に10億円分の予算が用意されている。その1週間のうちに10億ポイントが分配され切ったら、キャンペーンはいったん中断され次週に持ち越される。  この「毎週10億円」が問題の種になったのだ。キャンペーンの開始は毎週月曜日。だが、人々がキャンペーン目当てに大きな買い物をすれば月曜日のうちに10億円が枯渇する可能性は十分にあるし、現にそうなっている。  この記事を執筆しているのは2月26日水曜日。20%還元キャンペーンは3週目に入ったが、いずれも月曜日か火曜日のうちにキャンペーンが中断されている状態だ。転売業者にとっては、まさに天の与えたもうた素晴らしいキャンペーンである。高額転売の見込める商品を買い込み、フリマアプリやネットオークションに出品する。それに加えてau Payからのポイントをせしめることもできるのだ。  一方で、そのような行為とは無縁の一般市民、「土日に家電量販店へ行くから、その時に利用してみよう」という堅気の勤め人にとっては極めて過酷な条件のキャンペーンでもある。

規約が変更されるも……

 先日配信した記事の中で、筆者はこう書いた。 <2月11日(火)は建国記念日で、それを絡めた4連休を過ごしたという人も少なくないだろう。しかし、この連休がなかったとしても2日で10億円分のパイがなくなってしまう結果は変わらなかったのではと筆者は考えている。2月10日と11日に家電量販店で列を作っていた人々は、当然ながら次週でも同じように列を作ると判断するべき。つまり、このキャンペーンは熾烈な「早い者勝ち」なのだ>  この予想は、残念ながら的中してしまった。「残念ながら」というのは、筆者としては的中してほしくない予想だったからだ。2週目も3週目も、月曜日のうちに10億円がなくなってしまった。しかも3週目からは規約変更で「1日あたりの還元上限6000ポイント」ということになったが、結局は焼け石に水だったようだ。
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※画像は、auの公式サイト「誰でも!毎週10億円!もらえるキャンペーン」より

 2週目までは「2月10日~3月1日までの第1期は最大3万ポイント」という条件だった。言い換えれば、15万円までの買い物に対応していたということだ。が、それに「1日6000ポイントまでの還元」という条件が加わった。そうすることで、10億円のパイが減るペースが抑制されるのではと見られていた。  ところが、新規約の下で実施された3週目のキャンペーンも1日で終了。2月24日は天皇誕生日の振替休日だったとはいえ、抑制の効果はほとんど見られなかった。  では、4週目はどうなるのか? 3月2日から再開されるキャンペーンは、第2期の初日でもある。今年の3月2日は平日だが、今のままの規約で実施するならやはり月曜日のうちに10億円がなくなってしまうだろうと筆者は予想している。
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20%還元キャンペーンで何を買うか?
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