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開催されれば東京五輪の新たなレガシーとなる予感。「未来標準」有明アリーナが凄かった

既存アリーナの問題点を解決した未来基準

 東京五輪・パラリンピックへ向けての会場に共通することですが、組織委員会が障がい者団体等の参画を得て「Tokyo2020 アクセシビリティ・ガイドライン」を策定したことで、「不便さ」という面では飛躍的な改善が見られます。かつてトイレがウォシュレットになったときのように、「昔はなくても何とかなっていたけれど、一度体験するともはや昔には戻れない」という飛躍が。  有明アリーナもメインアリーナを取り囲むようにスタンド各層にはグルリと車いす席などが設置されています。しかも、150席という全体の1%に相当する車いす使用者向けの座席を設けたうえで、それとは別に「車いすに限らない、いろいろ事情がある人向けの席」が150席設けられているということで、これまでは来たくても来られなかった人がたくさん来られるような会場になっています。 「いろいろ事情」のなかには車いすには乗っていないけれど歩行困難な方、介助犬が同伴している方、さらにすごい高長身の方や、横幅が広い方なども想定しているとのこと。ということは、相撲取りの集団なども、そういったスペースにご案内いただくことで気兼ねなくイベントを楽しめるのでしょうか。とにかく、下手をすると「車いす席は全部で10席です」なんて会場もまだまだ普通にあるなかで、さすが新設会場、未来感ありますよね!

アリーナを取り囲む車いす席などのスペース。1周グルッとこういうスペースです

車いすに限らないさまざまな事情の方に向けた「優先席」

一部の車いす席には電動車いす充電用のコンセントも設置!

さらに座席下に磁気ループが設置されているとの案内も!

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時代を先取りした最新鋭の設備
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