「帰るか、離婚か?」家出するおじさんの胸中、密着ドキュメント
▼CASE3:高野彰浩さん(仮名・41歳)
2人の息子がある高野彰浩さんにとって、短期間のプチ家出は精神安定剤の役割を果たしている。 「2年前に長男が幼稚園に通い始めたのを機に、妻のしつけが急に厳しくなりました。それ自体は子供の将来に関わるので歓迎していますが、嫁が少しヒステリー気味なのもあって、子供が言うことを聞かないと暴言を吐くんです」 高野さんに直接苛立ちをぶつけることはほとんどないという。 「平日は会社勤めに励み、週末は家族で和やかにと願っても、妻の刺々しい言葉を聞くだけで気持ちが塞ぎ、胃がキリキリと痛みます」 今では曜日に関係なく、月に1回、何も言わずに2日~3日間のプチ家出を繰り返している。 「お小遣い制なので金欠のときは、漫画喫茶やファミリーレストランのドリンクバーで朝までいることが多いです。もともと干渉しない妻なので謝れば済みます。子供にかまわず、わがままな現実逃避だとわかってはいますが、家出は私の精神の調整弁なんです」 自分を守るためにも、家出をやめるつもりはないという。
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ