カーライフ

「新型ヤリスvs新型フィット」は例えるなら「カプセルホテルvsアパホテル」のようなもの

それでも売れ行きはいい勝負になると予想する理由

 ちなみに室内の広さもフィットの圧勝。特に後席や荷室の余裕の差は相当デカい。ヤリスは広さを捨ててスポーティなスタイルを優先したので、確信犯なんだけど、値段が同じなら広いほうがいいって考えるのが人情でもある。

スポーティなデザインのぶん、新型ヤリスのほうが狭いのは仕方ありません

 それでも、トヨタの販売力はすさまじい。ホンダと比べると営業マンの力量の差もデカい。トヨタの接客は本当に隙がなくて、おもてなし感がスバラシイのだ。対するホンダは、どこかお高いと申しましょうか。一度トヨタでクルマを買ってしまうと、もうその安心感から逃れられず、他メーカーとの比較すら考えなくなる。

トヨタのお店でクルマを買うと、もうトヨタのお店でしかクルマを買わなくなるのです(カーマニア以外)

 どちらも月販目標台数は1万台。単純な商品力ならフィットの圧勝だけど、売れ行きはいい勝負になるでしょう。 取材・文/清水草一
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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