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恋愛よりもまずカネだ。やはり人生に大切なものはカネの安定/藤沢数希

―[モテる映画工学]―
~映画『弥生、三月君を愛した30年』~
モテる映画工学

©2020「弥生、三月」製作委員会

やはり人生に大切なものはカネの安定。恋愛よりもまずカネだ

 1986年に弥生と太郎は田舎の高校で出会う。弥生は優等生の女のコで、太郎はサッカー部のエースだ。そこから2人は時にすれ違い、時に絡まり合いながら別々の人生を生きていく。この映画は、そこから30年間の3月の2人のエピソードを描きながら、人生とは何か、を観客に問うストーリーになっている。  弥生の家は裕福ではなかったが、弥生はなかなかの美人なので、非モテだけど誠実で高年収な銀行員のお見合い相手を父親が見つけて、結婚させようとする。しかし若い弥生は、やはり非モテと毎日セックスしたくないと(思ったのどうかは知らないが)ドタキャンしてしまい、先生になるという夢を追いかけ都会に出ていくことに。  一方で太郎は、何とかプロになるのだが、そこでは鳴かず飛ばず。それでもプロのサッカー選手ということで、若い頃は何も考えなくても女のコにモテて、できちゃった結婚するものの、30歳になったらあっさりクビ。妻子に捨てられ、やさぐれ人生へ。元イケメンもカネがないおっさんでは辛い。  このコーナーでどうしたら女のコにモテるのか、そんな話をしているのだが、やっぱり人生はまずはカネである。人間の本能で言ったら、一に生存で、繁殖はそれから。とりあえず収入を安定させて生存のほうを確保してから、恋愛なんていうチャラチャラしたことをやればいい。  もちろん女に必死こいてカネを使うと舐められるので、カネを使ってモテなくてもいいが、生活が安定するぐらいには仕事をがんばろう。若いときに苦労せずモテると、後でつまずきがちだ。無料エロ動画で我慢して仕事に集中だ。
―[モテる映画工学]―
理論物理学研究者、外資系金融機関を経て、作家。メルマガ「週刊金融日記」は読者数1万人、ツイッターのフォロワーは18万人を超える。最新刊『損する結婚 儲かる離婚』が発売中

弥生、三月君を愛した30年
脚本・監督/遊川和彦 音楽/平井真美子 出演/波瑠、成田凌、杉咲花、岡田健史ほか 配給/東宝 3月20日より全国ロードショー
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