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コロナでクレーマー高齢者が急増?熟女キャバ嬢が証言「老害は昔からいる」

―[キャバ嬢に訊け]―
 新型コロナウイルスの収束が見えない中、高齢者のクレーマー増加が問題視されているという。ドラッグストアではマスクを売っていないと店員にクレームをつけ、電車の中で咳をする若者に怒鳴り散らすなど、その勢いは止まらない。とある企業のカスタマーサービスに勤務する女性は「コロナ自粛で暇なのか高齢者からのクレームが急増した」と話す。
老人

写真はイメージです(以下同じ)

 その様子を見て「こういうクレーマー客はよくいますよ」と語るのは現在、緊急事態宣言を受けて店を休んでいる熟女キャバ嬢。「キャバクラやスナックが休みになっている今だから、ストレスのハケ口がない高齢者が企業や店舗にクレームをつけているのでは?」と話す。夜の店に来る高齢者クレーマーとはどんな客なのだろうか?

説教系クレーマー

「熟女キャバクラに1人で来る客なんてよほど紳士的な客か、クレーマーのどちらかですよ。場内指名もせずに万年フリーの客は特に要注意ですね。そういう客はとりあえず女の子に説教したい!というタイプで、普通のキャバクラで出禁になったので熟女キャバクラに来ている可能性も。  説教の内容も薄っぺらくて『そんな歳になってキャバクラで働いていて恥ずかしくないのか?』とか、ありがちなことばかり。『恥ずかしいですよね~。でも、そんなこと言って飲みに来てくれるなんて熟キャバが好きなんですよね?』と返すと、『お前は水商売というものを分かっていない。俺が普段行っているスナックはママが俺の気分に合わせて女の子を付けてくれるんだ。お前もスナックで接客を勉強してこいよ』と、まったく見当違いな回答が……。  さらに、『1日で何回も女の子を変えてもらうこともある』とドヤってましたが、他にお客さんがいるのに迷惑過ぎるじゃないですか。スナックは指名がないので女の子をころころ変えさせるなんて、まさに老害ですね」

当たり屋系クレーマー

スナック

スナックにも出没する老人クレーマー

 そう語るのは大阪の熟女キャバクラに勤務する夏海さん(仮名・38歳)。熟女キャバクラとスナックの両方の勤務経験を持つ彼女によると、スナックとキャバクラでの高齢者クレーマー客は少し種類が違うという。 「キャバクラに多いのはいわゆる『当たり屋系クレーマー』。新規フリーで入店してきて誰彼構わず説教やセクハラをしたいタイプ。お触りに嬢が拒否ろうとすると黒服を呼んで説教することも。お触りはNGなので黒服が『そういう店じゃないので……』と言うと、『ハァ? 触らせないキャバ嬢に価値なんかないだろ!』と怒鳴って帰っていきましたね(笑)。  スナックは新規で飲みに来る人はあまりいないので、やたらと常連ぶる『ワガママクレーマー』が多いです。連絡もよこさずに突然来て、いつも飲んでいるお酒を仕入れていないとキレたり。あと、若いお客さんがカラオケで盛り上がっていると機嫌悪くなる人もいますね」
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若者と喧嘩する客も
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano

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