ライフ

パチンコ狂の思考回路。コロナ禍の負ける設定でも打ちたい…

たとえ負ける設定だったとしてもパチンコ狂は行く

 4月末現在では開店しているお店には中傷の電話が相次ぎ、昼のワイドショーでもパチンコ店のニュースばかり。パチンコに対する世の中の目は日に日に厳しくなっている。 「個人的にはコロナが流行していても、パチンコ店には開店し続けて欲しいですね。本当に暇でやることないですから。負けてもいいからとにかく打ちたい。むしろ、今は“勝つ”ことはできないと思っています。というのもパチンコ屋で“勝つ人”は、打っている人たちの様子を見ながら当たりが出る台を見つけているので。今は、真新しい台に朝から晩まで打っているだけ。お店も当たりずらい設定にできてしまうし、当たる人は少なくなってしまうでしょう」  当たる確率が低いのに、それでも行ってしまうのはパチンコ狂の性なのだ。

店名を公表したら逆に人が押し寄せるのは当たり前

 大阪府では休業要請に応じないお店を公表しているが、それについても意味がないと犬さんは一刀両断。 「政府や自治体が休業要請に応じないお店を公表するのは、あまり意味がないように思います。自粛要請されているのに、それでもヘコたれずに開店しているお店なので。きっとそのまま開店し続けるでしょう。それに今はオープンしているパチンコ屋が少ないですから、パチンコ依存症の人たちが『お! あそこは開いているらしい』と押し寄せるに決まってる。ボクだって、家の近くのパチンコ屋が開いてるって言われたら行きますもん」  自分は感染しないという根拠のない自信とパチンカー特有の受動的快楽を求める性質が、コロナ禍でもパチンコに行ってしまう理由だ。しかし、最悪は死に至ってしまう新型コロナウイルス。ハイリスク、ハイリターンが当たり前のギャンブルの世界だが、パチンコ屋で感染するリスクは、得られる金額に比べれば、大きすぎるのではないだろうか。
犬さん

現在は自己破産を考えているという犬さん。コロナも借金も無事に乗り越えて欲しい

フィリピンのカジノで1万円が700万円になった経験からカジノにドはまり。その後仕事を辞めて、全財産をかけてカジノに乗り込んだが、そこで大負け。全財産を失い借金まみれに。その後は職を転々としつつ、総額500万円にもなる借金を返す日々。Twitter、noteでカジノですべてを失った経験や、日々のギャンブル遊びについて情報を発信している。 ●Twitter:@slave_of_girls ●note:note.mu/dokatamori <取材・文/すずきおさむし>
1
2
おすすめ記事