カーライフ

ドラテクとエロテク炸裂の軽自動車タフトは男の理想形

 ダイハツは、昨年の新型タントから、「DNGA」という新しい車体骨格を導入している。おかげでタントは、動く託児所みたいなカッコなのに、コーナリングがスポーツカー並みに素晴らしくなっていた! ただ、なにせ見た目が託児所だ。「託児所でエロテクを炸裂させても……」という思いは拭えなかった。
オートクラブ

タフトはノンターボが135万3000円~、ターボは160万6000円~。どちらも2WDと4WDが選べます。現在人気の女性受けする軽自動車とは一線を画す軍用車テイストのデザイン&走りに、おっさんカーマニアは心を鷲づかみにされました

 タフトは、そのDNGA導入第2弾。つまり今度は「軍用車+エロテク」なのである! 昼は無敵の重戦車(軽だけど)、夜は無敵のテクニシャン。これこそ男の理想形! 期待は高まる。  で、どうだったか。  うーん、なかなかイイネ!  ターボはもちろんのこと、ノンターボでも加速は十分。高速道路を走っても安定感は高い。まったくもって不満はありません!  ただ、タフトはタントより約100㎏も軽い。それを考えると、もっと走りがウルトラ素晴らしいかと期待しておったのですが、そこまではいきませんでした。  なぜなら、タフトはSUVだから。つまり、車高が高いぶん重心が高くて、コーナリングの安定感がそれほど抜群でもなかったのです。そんなの当たり前ちゃ当たり前だけど。  やっぱり、もっと背の低いクルマじゃないとダメか……。となると次期ムーヴやミライースか。でもムーヴやミライースじゃ見た目がモテないしなあ。見た目がモテないとエロテク以前の門前払い。やっぱりタフトしかない!  そう思えば、タフトは本当にスバラシイ。インテリアも男っぽく飾り気がなくてセンスがイイ! ガラスルーフ標準装備で空も丸見え、敵機の発見も容易である。自動ブレーキも標準装備で生存性は高い。ACCを付ければ敵戦車の追尾もラクチン。価格もライバルのハスラーよりほんの少し安い。  でも、こんな男っぽい軽、本当に売れるんだろうか。ネイキッドの二の舞にならないだろうか。どんなに男が「これがいい!」と言っても、女性に「兵器みたいでイヤ」と言われたらそれまでですから……。
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イマドキ、ドラテクとエロテクに固執するのはおっさんだけ。体力の衰えは気力とテクでカバーするしかないのであります……、涙。VIVA!おっさんカーマニア!

【結論!】 発表後1か月間のタフトの受注台数は1万8000台で、目標の4.5倍とのこと。この軍用車テイストが女性にも受け入れられたのでしょうか? だとしたら、それはやっぱり災害や疫病から身を守りたいという気持ちの表れですかね?
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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