カーライフ

ドラテクとエロテク炸裂の軽自動車タフトは男の理想形

 当連載では、これまで何度も「安い、ダサい、安全性能が低い」などの軽自動車に対する数々の誤解を解く努力をしてまいりました。イマドキの軽自動車は高くて、カッコよくて、先進安全機能が付いていて当たり前。不満な点があるとすれば、走りだったわけですが、走りにこだわるのはカーマニアだけ。そんな変人も納得&絶賛の走りがいい軽自動車が登場しました!
オートクラブ

DAIHATSU TAFT

永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信(流し撮り職人)=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

ドラテクとエロテク。男の勲章の両立が可能な軽自動車は、タフトしかない!

 マイカーの選択権が女性に握られたと言われて久しい。なかでも軽自動車は、ユーザーの約7割が女性。女が乗るんだから男に選択権もクソもなく、今世紀に入ると、きゃわゆい女性向け軽の花盛りとなった。現在もムーヴキャンバスやミラトコット、ラパンといった女性向けの軽自動車は、それなりの勢力を保っております。  そんな世界で、男の好みが軽視されるのは理の当然。20年前にダイハツが発売した「ネイキッド」は、軍用車っぽいルックスでものすごくカッコよかったけど、まったく売れませんでした。  そのネイキッドが、このたび車名を「タフト」と変えて、復活いたしましたあ!  いや、ダイハツによりますと、タフトとネイキッドはまったく無関係とのことですが、方向性はまったく同じ! 見た目は男っぽいミリタリーテイストながら、使い勝手はイマドキの軽らしく超フレンドリー。男たちはこんなクルマを待っていた! 涙が出る。  このタフト、実質的にはスズキ・ハスラーの対抗馬として登場したわけですが、雰囲気はハスラーとけっこう違う。ハスラーはもうちょっとファミリー向けのかわいらしいデザインだけど、タフトはミニ・ハマー! どこもかしこも無機質な直線を組み合わせた軍用車的なデザインで、すさまじくカッコイイ! オートクラブ  もう一つ、カーマニアとしてタフトには大いなる期待を抱いていた。それは、「走りがメチャメチャいいんじゃないか?」ってことだ。  一般のみなさんにすれば、軽はフツーに走ればそれで十分でしょうけど、カーマニアはどうしても走りにこだわる。走りがダメなクルマは、セックスが下手な男のようなもの。今でもイタリアでは、ドラテクとエロテクは男の勲章と言われるが、そこに妥協はできません!
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で、どうだったか。
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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