ダム界の富士山「黒部ダム」の魅力。波動砲のような大放水にカーマニアも絶句…
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
男のドライブ旅は男っぽくなければならない。目的地は、お城とダム! 城跡は長年巡っていたが、ダム巡りは近年のブームに乗って始めたばかりである。ダムのような巨大建造物は男のロマンだ。ダムを巡れば、ハードボイルドな男になれるような気がする。
週刊SPA!クルマ担当Kも、ここ数年ダム巡りに目覚め、仕事の合間を見ては熱心に巡っているが、彼には大きな弱みがあった。それは、「黒部ダムに行ったことがない」ということだった。
日本を代表するダムと言えば黒部ダム。他のダムは知らなくても、黒部ダムだけはみんな知っている。「日本のダムと言えば黒部!」というくらいの代名詞だ。その黒部ダムに行ったことがなければ、ダムを語る資格はない。運転免許のないカーマニアみたいなものか。
そんななか、折よく長野県の白馬で試乗会が開催された。黒部ダムはその手前の大町市からアクセスできる。私は過去3回も行ってるが、担当Kのために黒部ダムへの立ち寄りを提案し、朝3時に東京を出発することになった。
東京から意外に近い!? 黒部ダムまで約4時間!
1
2
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
記事一覧へ
記事一覧へ
この連載の前回記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ